11日(火)、三宅坂の国立演芸場4月中席に行ってきた。
真打ち(最後に出る意)は、桂歌丸師匠で演目は『中村仲蔵』。芝居噺の大ネタだが、おそらく、これが最後になりそうなので雨の中を出かけて行った。落語好きな人は出演者の顔ぶれを見ると分かるかもしれないが、落語芸術協会の人気・実力を兼ね備えたメンバーが並んでいる。10日間の興行中に歌丸師匠の体力が続かなくなった時を見越して代演が務まる実力者を揃えたようだ。かく言う自分も、あえて初日を選び予約しておいたのだった。
高座は、というとすでに鼻からの酸素吸入が欠かせない状態になった姿は痛々しく、45分程の長演の後半は声がかすれ気味で、明らかに体力の限界だった。聞いていて、中ほどで切るのではないかと、心配したほどだった。それでも噺のテンポは落とさず、下げまで持っていくところはプロとしての責任を果たそうとする心意気が感じられた。後に続く若い噺家さん達に、芸人のあるべき姿を見せようとしたのかもしれない。
ごくろうさまでした、と言いたい。
真打ち(最後に出る意)は、桂歌丸師匠で演目は『中村仲蔵』。芝居噺の大ネタだが、おそらく、これが最後になりそうなので雨の中を出かけて行った。落語好きな人は出演者の顔ぶれを見ると分かるかもしれないが、落語芸術協会の人気・実力を兼ね備えたメンバーが並んでいる。10日間の興行中に歌丸師匠の体力が続かなくなった時を見越して代演が務まる実力者を揃えたようだ。かく言う自分も、あえて初日を選び予約しておいたのだった。
高座は、というとすでに鼻からの酸素吸入が欠かせない状態になった姿は痛々しく、45分程の長演の後半は声がかすれ気味で、明らかに体力の限界だった。聞いていて、中ほどで切るのではないかと、心配したほどだった。それでも噺のテンポは落とさず、下げまで持っていくところはプロとしての責任を果たそうとする心意気が感じられた。後に続く若い噺家さん達に、芸人のあるべき姿を見せようとしたのかもしれない。
ごくろうさまでした、と言いたい。