フレッド・マクドウェル(Fred McDowell)は、1904年1月12日テネシー州のロスヴィル(Rossville)という所で生まれ、1972年7月3日にメンフィスで亡くなっている。この人が民族音楽研究家のアラン・ローマックスに見いだされたのが1959年で、55歳の時の事。さらに、アーホーリーというレーベルのクリス・シュトラッハウィツ(Chris Strachwitz)がミシシッピー州のコモにあったマクドウェルの家で最初の録音をしたのが1964年で、この時すでに60歳になっていたことになる。もちろん、それ以前にも地元で農業のかたわら演奏活動はしていたというが、遅咲きのブルースマンと言えるだろう。
ある意味、フレッド・マクドウェルもミシシッピーブルースを代表するミュージシャンの一人、と言える。これを聴くと「ミシシッピーブルースだあ」と、強く感じさせてくれる一人だ。学校の音楽の時間に習うようなクラッシック音楽からみれば、やってはいけないことを、ほぼ全てやっている。音は歪み、コードワークはバラバラ、ボトルネックから絞り出される音は西洋音楽の基本的な音使いから外れている。それでも、ここにあるのは、優れた音楽と云える。言葉も音も生き生きとしている。後の、ロック・ミュージックに与えた影響も大きい。特に、言葉が自然に音に乗って出ているのがすばらしい。譜面に起こされた音符や言葉を見ながらの演奏では、けっして出来ないパフォーマンスがここにある。
以下の写真は全てアナログLP。
Arhoolieレーベルの1046。1965・1969年にカリフォルニアでバンドが付いて録音されたもの。バックに付いたバンドは、おそらく即製のものだろうが、けっこう自然に音が合っている。コード進行が、かなり感情的に変るのだが、うまく付いていっている。
TestamentのT-2219。1966年、ミシシッピーのゴスペルグループとシカゴ録音で録音したもの。
MilestoneのMSP-93003。1966年、カリフォルニア大学での録音。
イギリスのRed Lightnin'レーベルのRL0053。1969年、ロンドンのメイフェアー・ホテルという所でのライブ録音。1曲で白人の女性ブルース歌手ジョ・アン・ケリーがヴォーカルをとっている。
BiographのBLP-12017。カップリングLPで、B面はファリー・ルイス。1969年2月、ミシシッピー州コモのマクドウェルの家で録音したもの。
ある意味、フレッド・マクドウェルもミシシッピーブルースを代表するミュージシャンの一人、と言える。これを聴くと「ミシシッピーブルースだあ」と、強く感じさせてくれる一人だ。学校の音楽の時間に習うようなクラッシック音楽からみれば、やってはいけないことを、ほぼ全てやっている。音は歪み、コードワークはバラバラ、ボトルネックから絞り出される音は西洋音楽の基本的な音使いから外れている。それでも、ここにあるのは、優れた音楽と云える。言葉も音も生き生きとしている。後の、ロック・ミュージックに与えた影響も大きい。特に、言葉が自然に音に乗って出ているのがすばらしい。譜面に起こされた音符や言葉を見ながらの演奏では、けっして出来ないパフォーマンスがここにある。
以下の写真は全てアナログLP。
Arhoolieレーベルの1046。1965・1969年にカリフォルニアでバンドが付いて録音されたもの。バックに付いたバンドは、おそらく即製のものだろうが、けっこう自然に音が合っている。コード進行が、かなり感情的に変るのだが、うまく付いていっている。
TestamentのT-2219。1966年、ミシシッピーのゴスペルグループとシカゴ録音で録音したもの。
MilestoneのMSP-93003。1966年、カリフォルニア大学での録音。
イギリスのRed Lightnin'レーベルのRL0053。1969年、ロンドンのメイフェアー・ホテルという所でのライブ録音。1曲で白人の女性ブルース歌手ジョ・アン・ケリーがヴォーカルをとっている。
BiographのBLP-12017。カップリングLPで、B面はファリー・ルイス。1969年2月、ミシシッピー州コモのマクドウェルの家で録音したもの。