前回に続き、YAZOOレーベルのオムニバスCDから1枚。『Mississippi Masters - Early American Blues Classics 1927-35』とタイトルにあるように、主にミシシッピー州で活動したブルースマンの1927~35頃に録音されたものを編集したもの。10人のミュージシャン20曲を収録。YAZOOレーベルのコンピレーションは、年代や演奏者をまとめて編集していないものが多い。聞き飽きないように意図して編集したものかもしれないが、正直言って「なんでだ」と感じることも多い。まあ、それはそれとして、全体にはよくまとめられたCDと言えるだろう。
ロバート・ジョンソンが録音を残したのが1936年と1937年なので、このCDで聞けるものはさほど古い録音ではない。それでも、リズムの取り方などはアフリカを感じさせ、ブルースの原初の姿を垣間見ることができる。例えば、1曲目のガーフィールド・エイカーズの「Dough Roller Blues」は、後の「Rollin' & Tumble」の大元のスタイルと考えてもいいだろう。
この頃のブルースの特徴としては、言葉が豊富で音楽の中心であることだ。ギターでソロを入れるようなフレーズは皆無で、力強いリズムに乗せ言葉が機関銃のように繰り出されてくる。ギターのテクニックとしては、特に複雑なものはない。むしろ単純だ。が、簡単には真似できない。曲の最初から最後までタメのきいたリズムをキープして演奏しているのを聞くと、思わず「すげえ」と唸ってしまう。ブルースの歴史に興味のある人にはお勧めできるCD。
ロバート・ジョンソンが録音を残したのが1936年と1937年なので、このCDで聞けるものはさほど古い録音ではない。それでも、リズムの取り方などはアフリカを感じさせ、ブルースの原初の姿を垣間見ることができる。例えば、1曲目のガーフィールド・エイカーズの「Dough Roller Blues」は、後の「Rollin' & Tumble」の大元のスタイルと考えてもいいだろう。
この頃のブルースの特徴としては、言葉が豊富で音楽の中心であることだ。ギターでソロを入れるようなフレーズは皆無で、力強いリズムに乗せ言葉が機関銃のように繰り出されてくる。ギターのテクニックとしては、特に複雑なものはない。むしろ単純だ。が、簡単には真似できない。曲の最初から最後までタメのきいたリズムをキープして演奏しているのを聞くと、思わず「すげえ」と唸ってしまう。ブルースの歴史に興味のある人にはお勧めできるCD。