6/24(水)千葉劇場にて。監督・撮影はNHKカメラマンの百崎満晴。ナレーションは長谷川勝彦。もとは、NHKのドキュメンタリー番組であったのを映画用に再編集した作品。2001年頃から18年間、埼玉県秩父市の山間の集落に暮らす人々を追った映像は、テレビで見るのとはまた違ったあじわいがあり、映画の制作にあたり新たに作曲されたという音楽も良かった。
埼玉県は、東京に通勤できる地域と、秩父などの山間部で農業や養蚕を中心に生活する地域と二つの違った顔を持っているようだ。その点では、千葉県も東京のベッドタウンの顔と、東部や南部などの農業・漁業を中心とした顔、二つの違った側面があるのと似ている。すなわち、会社勤めをする人たちが暮らす地域と、自然の恵みの中で暮らす人たち。
不便で、ある意味危険を伴うような地域での暮らしは、やがては失われてゆく生活様式、なのだろう。しかし、人は自然の循環の中でしか結局は生きられない。限界集落で暮らす老人たちは、山を下りることを皆極度に嫌がり、都市に暮らす子供などがいて同居を誘っても頷かず、急な斜面で危険な農作業に精を出す。カメラはそんな老人たちを追い続けるが、やがて山の住民は死に絶え、住居は野生動物の入り込む場となってゆく。さすがに、カメラワークは素晴らしく、自然や人々の表情が巧みに撮影されている。よほどの思い入れがあり、かなりな回数を重ねて通い続けたと思われる。おそらく、112分の作品のために、その何倍かの映像を没にしているに違いない。
それにしても、この映画で捉えられている老人たちの肌が、皆さんとてもきれいだったのが印象的だった。都市で暮らす若者などを目の当たりにしていると、肌が荒れている子も多いので、それは驚きだった。おそらく、生活のリズムと、食べているものの違いが肌膚に表れるのだろう。健康に老いたければ、スマホに頼らず、自然の恵みに感謝して、自然のサイクルに合わせて日々を送るよう努めるのが良いようだ。
埼玉県は、東京に通勤できる地域と、秩父などの山間部で農業や養蚕を中心に生活する地域と二つの違った顔を持っているようだ。その点では、千葉県も東京のベッドタウンの顔と、東部や南部などの農業・漁業を中心とした顔、二つの違った側面があるのと似ている。すなわち、会社勤めをする人たちが暮らす地域と、自然の恵みの中で暮らす人たち。
不便で、ある意味危険を伴うような地域での暮らしは、やがては失われてゆく生活様式、なのだろう。しかし、人は自然の循環の中でしか結局は生きられない。限界集落で暮らす老人たちは、山を下りることを皆極度に嫌がり、都市に暮らす子供などがいて同居を誘っても頷かず、急な斜面で危険な農作業に精を出す。カメラはそんな老人たちを追い続けるが、やがて山の住民は死に絶え、住居は野生動物の入り込む場となってゆく。さすがに、カメラワークは素晴らしく、自然や人々の表情が巧みに撮影されている。よほどの思い入れがあり、かなりな回数を重ねて通い続けたと思われる。おそらく、112分の作品のために、その何倍かの映像を没にしているに違いない。
それにしても、この映画で捉えられている老人たちの肌が、皆さんとてもきれいだったのが印象的だった。都市で暮らす若者などを目の当たりにしていると、肌が荒れている子も多いので、それは驚きだった。おそらく、生活のリズムと、食べているものの違いが肌膚に表れるのだろう。健康に老いたければ、スマホに頼らず、自然の恵みに感謝して、自然のサイクルに合わせて日々を送るよう努めるのが良いようだ。