King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

防水に対する考察

2006年11月30日 18時27分33秒 | スキー
ここ数日私を悩ます出来事としては、
ウェアの防水という問題がありました。
今年のスキーはかなり雨に降られています。雪は当然降りますが、
雨というのが厄介です。
今年の四月に湯沢のガーラでスクールを受けたら雨で他の受講生や
インストラクターの姿が印象に残っています。春は春でウエアに
軽めのものを用いますが、そのときのインストラクターはスエットの
ようなウェアでアウターは無しだったのです。それがかなり強烈に
印象にあり、別に濡れて変色した様子もなく、一日それでコーチしました。
ノースフェイスだかモンベルだかそのマークも強烈に頭に刻まれ、かなり
すばらしいものに違いないと感じたのです。

通常は、春は軽いアウターで中綿のないものを使います。
私は春だとウィンドブレイカーを長袖Tシャツの上に着る程度だったり
します。その日は真冬のウエアでしたが、他の受講生も特に雨具を着ている
風もありませんでした。しかし、リフトに乗るとこちらの二年目のウェアは
黒く雨に濡れてしみているのが解るのですが、他の人のは雨をはじき
表面を伝って水玉が落ちています。私のも中に着ている物にまでしみては
いませんが、防水機能が落ちているのは歴然です。下手をすると
下着まで濡れてしまいます。

よくウェアのことで議論になるとゲレンデでスキーをやる程度なら
何でも良いとか別に降ったらやめればいいので何をきるべきかより
ファッション性ばかりがクローズアップされているように感じます。
冬山に行くような人からも自分達の目指しているものと違うからと
あまり真剣に話を聞いてもらえなかったりします。ショップに行けば
耐水圧1000mmから10000㎜までさまざまの機能をうたう物がありますが、
それが実際どんな程度の実力かはあまり議論されていないような感じ
です。

日本のゲレンデスキーというのは、そう簡単なコンデションでありません。
風は吹くし、標高が高いところが多く、体感温度はかなり低いのです。
それも皆リフトの上で北風にずっと煽られ続けるというリフトが多いのです。
そして、滑りでは体が激しく動く為にあまり防水の強いパタパタしたウエアは
着れません。薄くて伸びがよく風も通さない、ソフトの風合いの物が必要です。
日本の山は天候が変わりやすく、晴れていたと思ったら雨が降り、雪が降り
風が吹くのはしょっちゅうです。そんな全天候型のウエアなんてあるのか。

それの答えになるのがあのフリースのようなウエアだったのです。
それで色々探して、どうやら山屋が着ているモンベルとかパタゴニアが
答えだということになりました。スキーウエア自体、今や受注生産のところ
がほとんどで、昔のように店頭にわんさと積んで売っていると言うところは
ありません。山屋の製品も皆カタログを見て注文するのがスタンダードの
ようです。ウエアを探してカンダのスポーツ街を歩くのも考えましたが、
ネットで探すとどうも店頭にウエアはないところが多いらしく、やはり
ネットショップとたいして変わりない状況のようです。

山屋のウエアなんかゴアの三相構造とか明らかにスキー専門ウエアより
防水とか透湿とか撥水とか汗を拡散させ濡れても温かいとかそれは
ハイテクで守られているのです。それに較べ、同じ値段なのに機能面で
劣るスキー専門ウエアは毎年出ているのにデザインは変わるものの進歩
とか進化はないのです。ポケットの数とか奇抜なデザインとか街着と
変わらない皮のような風合いのダウンとかそんなことばかりに神経が行って
いるので本当にゲレンデで汗をかいたり、リフトで風に吹かれた事がない
人たちの手で作られているのがわかります。

それに日本のゲレンデは雨が多いという特長も踏まえ私は山屋の着る
アウターを買うことにしました。それとフリースジャケットです。ユニクロの
フリースでなくて山屋で売っている雨も風も通さない奴です。それを
ネットで探して来る日も来る日もどれにしようか真剣に悩みました。
見た目は同じですが、いろんなジャケットがありどれにしていいのか解らない
のです。極地用のウエアさえ売っているので、下手にゲレンデで着ていたら
機能優先過ぎてゲレンデ失笑を買うようではいけません。

逆に吹雪の中を薄いフリースだけで滑って、あいつフリースだけだった
なんてのはかっこいいかもしれません。色々みていくうちに、最近の
デモ用のウエアなんかでも採用されているたての胸のファスナーポケットは
なぜ縦なのか解りました。あれはBCでリュックを背負ったときにも開閉に
邪魔にならないように縦なのです。デモ用の流行のデザインなんだと思って
いました。私もBC用のGPSなんか入れるポケットまでついたジャケットが
ほしいなあ。そんなこんなで色々ネットを巡っていたら、もう金銭感覚が
麻痺してきて、メリノウールの極寒地用インナーを買ってしまいました。

同じ機能の化学繊維のものなら5000円で買えるものが、未だに
メリノウール100%が売られていることからこれは絶対に買いだと思ったのです。
三倍以上の値段でしたが、BC用とか山スキー用のジャケットが6万9万
なんてのをみているとウールのインナーが15000程度なら全然安く感じて
しまったのです。早く物が来ないかな。
コメント
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