King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

アイスで豆消費拡大

2011年06月29日 11時35分05秒 | 珈琲
こう暑いと何もやる気が起きないものです。

菅総理の居座り工作というか政局運営というか
小さい船で荒波やトラップを抜けて行く技と根性は
ものすごい手腕を感じます。

大きな船を導く手腕には疑問を感じますが、色々な派閥が
跋扈する暗黒の世界を手探りで進むような世界では、少ない
仲間とやりくりする才覚で生き延びる力は市民活動家時代に
培ったものなのでしょう。

震災後の舵取りや政策などには全く感心しませんが、不信任案
否決後の政権延命策には目を見張るものを感じます。

それが本来の政治運営に活かされなかったのが残念です。

それにしてもあざといですよね。

自分の退陣時期を示す一方でそれが適いそうにない様な
人事案を断行してしまうのです。

私は今月中にも辞めるものと思っていたのですが、9月に
アメリカにも行く気でしょう。

でも後数人参議院議員を政権側に入れてしまえば、参議院の
過半数割れも挽回できると感じている人もいるのではないで
しょうか。

さて、そんなこととは全く関係なく暑い焙煎室で焙煎が
つづくのですが、アイスコーヒーを飲む人が増えて、何回も
限界焙煎量を焼く事が増えています。

今までは、最低焙煎量を何回も焼かなくてはならない不効率な
焙煎が多かったのが、アイスというキーワードで豆の選択が
少なくなり一気に効率は上がりました。

すると、実に今の釜が容量が小さいか実感されてきました。

こうなると5k位の釜が必要なのではと考えます。

時代の流れとしては、よい豆を少しづつ買うという風潮で
豆が大量に消費される時代は去ったとされます。

特に焼きたての豆を求める層は、よりよい豆を少しづつと
いう傾向を持ち、いつも目新しい豆と産地を求めるようになっています。

私は常々NO2、SHB、スプレモなどの各国の最高品質の豆の力を
正しく理解してもらいたいという気持ちも強くありますが、
この世の傾向も無視しづらく、釜についてもまずは焼きたてを意識
するチョイスになりました。

まあスーパーで売っている豆には値段では勝てないですし、
アピールできるのは新鮮さと味ということになります。

しかし、その味というのは簡単なバロメーターでない事が
つくづくと解ります。

世の中誰もがおいしい珈琲を求めていると信じていましたが、
必ずしもそれが正しくて、常に正しく判断されるというのは
はかない夢です。

実際は何かのイメージを確立してしまうことが一番確実な道だと
つくづく感じます。

それが何かのお墨付きであったり、テレビで取り上げられるとか
雑誌に載るとかそんなくだらない事なのです。

味とはそんな頼りのない物なのです。

飲んでもらえば解ってもらえるというのもはかない夢でした。

やはりイメージ確立です。

ブランドの確立なり、目に見えるものにする事が大事となると
焼き方も釜も色々考えなくてはなりません。

出来る事からやって行きます。
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『ダークナイト』をみて

2011年06月29日 09時46分27秒 | 日々のこと


このbsのNKHの映画を見て色々ありました。

まず、最近の予告があざといというか戦略的になったというか
今までとは違うものでした。

このバットマンシリーズを放送するにあたり、予告編でも映画の
見所を紹介する番組でも、この『ダークナイト』を一番先にやる
かのような宣伝の仕方だったのです。

で、今までの古いシリーズから徐々にやっていったのですが、
『ダークナイト』を見過ごした感を持ちました。

とにかく宣伝ではこのダークナイト一押しで、真っ先にやるものだと
感じたのです。

そして、古いシリーズをやっている最中にこのダークナイトの宣伝が
なくなってしまったからです。

しかし、昨日やっと見る事が出来て、色々考えてしまいました。

アメリカの映画の特長は、今までは正義は徹底的に正しく、いつも
必ず勝利するというものです。

それが、アメリカのヒーローを描いているアメコミの実写化で
こうもリアルに正義と現実のギャップを描いてしまうのかという
事で、アメリカも変わりつつあるのだと感じたのです。

何も娯楽映画でそんな事考えなくてもいいのかもしれません。

しかし、アメリカの変化を感じないわけにはいきません。

世界一の豊な国でその経済力も軍事力も唯一の最後の大国として
このままいつまでも続く帝国を演じるのかと思いきや、やがて
中国に抜かれ、基軸通貨としてのドルの地位ももはやいつまで
という債務国転落国です。

そんな翳り行く大国として、やはりもはや正義にしてもただ
正しいだけのいつも勝つというイメージは持てなくなっている
のかという心変わりに複雑なものを感じます。

アメリカの場合、第二次大戦の後も朝鮮、ベトナム、イラン、
イラク、アフガンと直接武力衝突を繰り返してきました。

世界一の軍事力と経済力があったからといってそれらは明確な
勝利という形で決着し終わりを向かえてはいません。

つまりは今まで正義の戦いは何も勝利しなかったばかりか混乱
しか生み出さなかったのです。

世界一豊といいつつ、路上にはホームレスが溢れ、駅やら街角では
物乞いが小銭よこせとすごみます。

そして、今ローン破綻して医療保険もなく、世界一の医療大国で
ありながら、それを受けられない人が溢れています。

オバマ政権になり、今までのように世界中に戦争を仕掛け安定の
ために駐留しつづけた軍隊も収束に向け撤退を始めました。

国民全員に健康保険をという政策も実施されようとしています。

今までは自由競争と最大の幸福追求という命題が実現できる国
でしたが、それだけが豊なものかという疑問が国全体を覆い出した
のではないでしょうか。

世界一のGDPを誇っても大学を出ても健康保険がなくて自由に医者に
もかかれず、家はローン破綻してたちまちホームレスに転落してしまう
という簡単に生活破綻者になってしまう厳しい社会です。

地道に保険に加入しておかなかったから、高額な医療費が払えず、
たちまち貧困に突入してしまうというのは、個人の責任だけのこと
でしょうか。

大学まで出ていても無保険で仕事もなく医者にもかかれなくなって
しまうというのは、教育された高文化の人でも普通に生活できない
ということでやはり社会制度がちゃんとしてないといわざるを得ません。

バットマンの中でも富豪の主人公がきらびやかな派手な生活をして
みせますが、正義のために日夜悪と戦い、豊富な経済力は万能薬の
様にハイテク機器や装備で無敵なヒーローのようでいて、実は異常者の
敵の方が組織力や次々に起こす卑怯な戦略に蹂躙されます。

大きい組織だからこそ腐敗がはびこり内通者が生まれ裏切りや不正が
まかり通ってしまうというのは現実性がありますが、それでも敵の
組織より圧倒的に後手に廻るというのは現実性がありません。

ただ、この映画でジョーカーが繰り出す社会実験だとか罠とか
が実は作者の主張するところで、正義が苦悩するというのは副次的
なことなのかもしれません。

正義が勝つのはやはり当たり前であり最大のテーゼには変わりない
のです。

正義が正しくて常に勝つ。

ただ、それだけ考えていればよかったアメリカはもはや存在せず、
正義の元でよりよく生きるということが今考えられているのでは
ないでしょうか。

日本ではそれは当たり前に前から考えられていたことで、下手に
神に全てゆだねるという宗教べったりな国でなかったからこそ
何々のお陰とかもったいないという思想に繋がり、よりよく生きるに
繋がっていると思います。

日本でもオックスフォード正義を語ろうが大人気になったのも
うなづける現象です。
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