King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

タングラム斑尾高原覚書

2015年03月19日 23時58分11秒 | スキー
またスキーと温泉の旅に出ました。

昨年、色々とあってそれが開放された三月は
いくつかの温泉とスキーの旅を連続して行い
ました。

過去何回かこの時期、タングラムに泊まっています。

DMが毎年送られてきて格安プランを提示されて
いてそれに乗る形なのですが、実際あまりお得感を
感じないのが最近です。

もともと年末年始のときにどこもとれなくてホテル
タングラムだけが予約可能で温泉は貧弱なものの
とれるのはここだけという選択肢のない中での予約と
なり、その後その値段と比べると三分の一以下で
泊まれるという案内が来るとそれはもう格安に感じて
予約したのです。

それが年々安く感じなくなってDMの特典も少なく
なっています。

それなのにまたそれに乗ってしまうという習慣化を
抜け出せないのはなぜでしょうか。

まず、そのサービスが安くないという点で書いておくと、
一泊10900円で二食付、リフト券付き、プール使用、
チェックインアウト外の入浴可能などの内容ですが、
これはDMの人だけでなく、ネットでも予約可能で
なんとネットから予約すると100円安いのです。

ただ、DMには25周年なので2500円のクーポンが付いて
いて、これでその分値下げになっているのです。

これが昨年は3000円でした。

その前は一泊の値段が安くなっていて複数泊すればそれだけ
メリットがあったのです。

というわけで今回は一泊で利用しましたが、なんか
釈然としないものは残ります。

ただ、値段だけではないことを知っているからまた
今年もたングラムに泊まったのです。

値段だけなら斑尾高原で東京からバス代、リフト代、
レンタル、一泊二食、すべてついて5千円台のツアーは
いくらでも出てきます。

またマイカー利用でも、宿指定はできないけれど同様の
ツアー予約はできます。

もともとこの時期に来たのは値段が極端に安くなるのと
斑尾のアドベンチャーアイルにあります。

斑尾は以前の下手なボーダーが占拠してとても不快で
リフトの連結も良くないゲレンデというイメージは
マックアース買収以降変わりました。

先程書いたように格安ツアーがありますので、下手な
ボーダーが大挙して押し寄せるという構図は変わらない
のですが、そもそも私が行こうとしているアドベンチャー
アイルの先のパウダーボウルなどの斜面はそのボーダー
達はこないし、マックにより解放された斜面はそれだけ
でなく、斑尾の斜面はこんなに広かったのかと実感します。

ただ、今回タングラムはいつもこの時期第二ペアリフトは
止まっているのに、今年は動いています。

つまり、わざわざアドペンチャーアイルを横歩きしなくても
タングラムから直ぐにアクセスできるのです。

さらにキングにも行けるという今までは閉まっていたコース
がなぜか今年は滑れました。

キングに降りないで稜線に下るコースは今はコース表から
削られていてコース外の扱いです。

斑尾の方も今年から開放の忍びというコースがあったり更に
開放政策は進んでいます。

ただし、今回その忍びは閉まっていたのか場所が
よく解りませんでした。

他のリバーコースなどの林間は全て滑りましたが、他の人が
滑った跡すらないという独占状態でした。

ただ、名前こそパウダーですが、今の時期だとガリガリか
ぐさぐさの雪で、完全に雪解けの残雪という感じです。

更に二日目は雨で、土砂降りの雨にリフト終了まで滑る気もうせ
三時には終わりました。

ゲレンデサイドの大きなホテルで心づくしのサービスを受ける。
快適な室内で泊まるという目的であればこの値段でこのサービス
という事で納得して安心して泊まれるという事になるとやはり
このホテルという事なのだと思います。

でも来年も泊まるのかは不明。
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『紙の月』読了

2015年03月19日 23時55分33秒 | 読書
角田光代の『紙の月』を読みました。

八日目の蝉で女の三面記事のようなドラマを演じて見せて
そんな犯罪者の女を書かせると現実の事件をそばで見ている
ようなリアル感があります。

つい先日も長野の厚生年金基金を使い込んだ男が海外で逮捕
された事件がありましたが、どちらも似た様に最初の一線を
超えると百万も一億も違いがないという感覚となぜやったかと
いう事ではできるからやったとかやってみたら簡単だったとか
説明になってないような感覚がつづられるのです。

お金は贅沢に過ごすためだったり、男と楽しむためだったりと
快楽と贅を追求するという当たり前のような目的になって
いるけれどその実、元々できる人で見た目も目立つ個性と
強い正義感の持ち主とあるものえたものがあるのに現実には
欠落しているものを埋めるためにやらざるを得なかったという
ところがみられ簡単にそんなはずないと切り捨てられないところ
が見事に現実感をかもしてそんな事件最近あったけとつい検索
してしまうような書きっぷりです。

実際には正常なところで踏みとどまってつらいことを享受し
出来る自分とその恩恵を甘受して生きている人の方が多い
のですが、何がそこから転落させ行くのかは皆興味がある
ところなのです。

またそれをどう現実味をだして語るかも腕の見せ所なはずです。

その不正が日常化するところで愛人に恋人ができたり、破綻と
不幸はセットでやってくるというありきたりの展開でももっと
その日常化する手口は余りに稚拙でそれがばれないほど世の中甘く
ないはずですし、契約社員とかフルタイムのパートなどもっと
厳しい取扱いがされているのも現実で何かその辺にこの小説の
甘さも感じます。

つまり、できる人が陥る陥穽を描いているようでいてその構造
が緩いというか緻密な精神性とか意外と簡単にお年寄りは
お金を出すとかいう現実性との整合がなされればより怖い現実味
を出せたのではないかとも思いました。

後は怖いぐらい頭が切れるとか営業のカリスマ的な魅力と
手腕の所がより作られていれば事件性と犯罪味に富んだ
海外にまで逃げて捕まりそうで捕まえられない女で伝説
になり得たかもと思ってしまいました。
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