スキーと温泉の旅は、今回急遽目的地変更となりました。
23日に予約した志賀のホテルから電話があり、急遽奥志賀スキー場が
営業終了を24日をもってと発表したというのです。
そもそも奥志賀が主要目的地でなく、熊の湯スキー場がやっていれば
いいので、その旨告げると他の渋と一の瀬などはまだやっているといいます。
そして、そちらにはホテルから送迎するというので予約はそのままにした
のですが、気になって改めて各スキー場の営業状況を調べると熊の湯は
リフト一本のみでこれでは一日滑るには罰ゲームのような苦痛でしかありません。
もともと二年前のこぶの意識があったので、その斜面である一番右端のリフトが
やっていないのは全く予想外でした。
そこだけはいつも最後まで動いていた思い込みがあったのです。
奥志賀の予約したホテルは温泉ではなく、大浴場やサウナプールなどが
あるじゃらんでいうところのハイクラスのホテルで、これは一昨年泊まった
ホテルがまるで合宿所のような施設と食事のひどさにこりて色々調べたら
もういっそ温泉はなくてもリゾート感のある高級ホテルで滞在の満足を
優先させました。
実は予約してからもしかしたら一昨年昼食をとったホテルかと気になり、
記憶をたどるとどうもあの外観やサービスなどが高級志向でありながら
肝心の食事に関しては町の食堂より粗末な職人の手がかかったような
様子のないもので評価を下げたホテルだったことを思い出したのです。
そんなこともあり、ここは目的地変更に踏み切ることになりました。
志賀がだめならかぐらしかありません。
一応スキー場のホームページをみると田代もやっており、ジャイアント
テクニカルもオープンとなっています。
これは例年通りです。
安心して宿はいつもの今回三回目のさくら亭です。
のんびり8時に出ても湯沢なら10時には着いてしまいます。
本来ならとにかくリフト始動とともに終了まで滑るスキー
最盛期にスキーを始めた世代としては、一日券を買って
とにかく昼以外は滑りっぱなしというのがスタイルです。
今回は二泊ということでゆったりとのんびり過ごすことを
目的ともしていますので、初日からがつがつする必要もないと
まずは駅の中のショッピングスペースなどを散策して時間を
過ごします。
そうしてスキーには11時30分よりの午後券を求めます。
駐車場にはいつもの平日にもかかわらず多くの車がいるのですが、
例年よりは少ない感じです。
これも午後なのでもう帰った車もいるのでしょう。
ところで、いつもと違うことはみつまたは連絡コースとして開いていて
滑走はかぐらでどうぞというのです。
滑って移動はしてもいいが、スノーマットなのでスピードは
歩行者もいるので抑えてくれという注意をされました。
最初ピンときませんでしたが、どうやらサマーゲレンデ用に
みつまたはスノーマットを敷いたようで、それを滑らないと
いけないようです。
三日も滑るので予備の古い板も持ってきていましたが、これは
古い板しかはけないなと思いあまり意識もせずロープウェイを
降りたらマットの上に板を降ろしました。
みつまたからリフトを一本乗ると雪の廊下があとはできており
この間を歩けばブラシの上を滑らずに済むのです。
かつてサマーゲレンデでこのブラシの上を滑った時にはレンタル
の板でソールがステンレスのものでした。
つまり、自分の板だとソールが傷だらけになるのです。
ロープウェイで降りた人達の中で迷わず板を履いたのは私と
あと一人くらいで、あとはみな歩いてリフトに向かいました。
その時には板のことよりこのスノーブラシは夏場の営業も
さることながらかつては5月6月になると行っていたバス輸送の
変わりなのだと感心していました。
しかし、このブラシが滑りもよくない上にたぶん下に整地のために
入れた土が流れだしてところどころ白いマットが泥色で板もドロドロ
となり、さらに途中スプリンクラーで散水していて水にも濡れます。
これを避けるには田代から乗るしかありません。
田代は雪の廊下だけができていて滑走るゲレンデはなく、移動用と
して普段ならとっくにクローズしている時期でもまだやっている
のです。
ロープウェイの営業は5時までですが、第一高速は三時までとなっています。
となれば昼も取らずに滑るしかありません。
最初はその意気込みでしたが、春の雪と今の時期滑ることができるのは
こぶのみなのです。
となると体力の消耗は暑さとこぶをこなすことで一本滑るだけで汗だくで
バテバテです。
それに第一高速の降り場に終了時間が16時と提示してあり、ならばと
昼休みも取ることにします。
雪はいつも五月の終わりころの終了間際くらいしかなく、ジャイアントなど
いつもならクローズしているこぶラインひとつでかろうじてくっついている
だけなのでよく開いているなと感心しました。
さらにテクニカルもかなり剥げていて下まで行けないだろうという感じなのですが、
行ってみるとやはりこぶラインひとつでつながっているのです。
そのこぶもところどころブッシュが出ていてライン取りにには注意がいります。
田代にも行ってもっといいバーンがあるかと連絡コースを下りるとこれは狭くて
かなりテクニックがないと降りられない狭小コースとなっています。
それもところどころ土が出ています。
田代はリフトが動いていてもコースは閉鎖になっていて滑走できるのは連絡コース
のみだという確認をして戻ることになります。
かぐらメインのこぶはいつもより振り幅がない溝深いこぶラインで他のバーンは
水が浮きブレーキがかかる雪なのにこの溝だけはやたらしまってスピードが
でます。
相変わらずいくつものスクールがいて、テクニカルもこぶ錬用にロープ分け
しています。
時に待たされることもありますが、その折に聞こえてくるコーチの指示とかコメントを
聞くともなく聞くとやたらと優しく褒めています。
随分こぶ錬も変わったものだと感じます。
かつては何でそこで次のこぶに飛ばねえんだと大声で怒鳴りまくっていたスクール
も時代の変化を感じます。
こぶを元気に滑っている連中も実はほとんど白髪頭の老人なのです。
かつてはボードは若者、スキーは中年以上という明確な仕訳がありましたが、
もはやそれもなく、ボーダーもかなり中年以上が混じっており、じじいの
ボーダーも決して珍しくないのです
こぶについては前よりまともなラインになりましたが、変なふり幅の
ものやただのハーフパイプ状のものも依然あります。
滑り方についてはまた後程書きます。
レストランかぐらのメニューは大盛という選択肢が増えて人気の生姜焼き定食は
なくなったままです。ステーキ定食を食べようと思いましたが、それは楽しみに
とっておきロコモコプレートなるひき肉の塊と温泉卵が乗ったものを食べました。
再開してあっという間に第一高速は下の駅で見た通り3時に終了となり下山しました。
みつまたのブラシは降りながらこれはドロドロでキズになると思い、途中で板を
脱いだらとてもスキーブーツでは歩いて降りられないことが解り、また板を履き
ドロドロのブラシを滑走。
山頂駅の前には板洗い場がありました。
板のソールを見ると無残な傷が無数にありました。
おまけにドロドロで水を流しただけではきれいになりません。高圧洗浄とブラシで
きれいにしてもかえったらチューンナップに出さないといけないのは必須だなと
思いつつ宿に帰りました。