King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

灼熱の焙煎室で思うこと

2020年08月23日 10時25分04秒 | 珈琲

今の願いはコロナの収束ですが、熱中症で緊急搬送された人とか熱中症で死ぬ人が

コロナで死ぬ人より多い今はこの暑さも早く終わってほしいということも当然思います。

それなのにこの暑い中、焙煎室に籠り焙煎し、挙句調整といつも毎月行う煙突などの

清掃もばらしついでに始めたところ夕立の中走りに出たときのように下着までびしょびしょ

になるほどの汗でつきっきりで午前中はこの清掃にあけくれました。

 

清掃は煙突を外してたたいてカスを出すだけでよいのですが、念には念を入れワイヤーブラシ

をかけ全部こそぎだします。もうこれをやりだすと全ての細部への清掃にかかり、憑かれたように

カスを出し、元の金属の色か現れるまでこそぎだします。この作業をすると部屋は芋を焼いたときのような

匂いに包まれ甘い香りに満ちています。そんな穏やかな空気とは裏腹に手や服はまっくろになり

汗に濡れた首に下げたタオルは珈琲色になっています。なんで土曜にこんな作業をしているんだと

思いながら次々に入る注文と次にやる作業に追われながら汗をだらだらと流していたのでした。

 

清掃が終り、調整と組み立てはまた厄介で簡単に元のような調子に戻ってはくれず何度かテストが必要で

やっと焼けるようになり焙煎に入ると体から魂が抜けていくような感覚となり暫しカウチで休み、

ビデオなど見て休もうとしたら冷房の効いたリビングのカウチはあっという間に私を眠りの世界に

引き込みビデオなど頭に入らないのでした。

 

その後昼を食べ少し復活してまた調整と焙煎に勤しみあとは夜のバスケ練習に思いをはせると何度か着替えて

さらにまた練習用に着替えて出かけることを考えると腰が浮かないのでした。

 

もう既に30Kほど灼熱の中を走り終えたような体力消耗があり、またこの後灼熱の体育館で走り回れるかと

自問したらいやそういうのは考えなくていいのではという答えが自然と上がり、体育館で合わせるであろう

いつものメンバーの顔が浮かんだのです。とりあえず今の疲れや消耗は考えなくてよいととにかく予定と

作業予定は組んで今はいつものお楽しみをやるだけだとなりました。

 

そう、いまやることその楽しみだけを考えてやればその時の灼熱とか極寒もただの接点であり、条件や

制限と考えなければいいことです。

 

つまりは環境の局地化もコロナ禍もたまたま起きただけでそれに対処して生きていくことは当たり前の

ことでなすべきことをなすという行動で毎日飲む珈琲に必ず安寧と癒しがあるように睡眠や食事に

喜びと心地よさを感じられるという当たり前のようなことが実は自分に与えたられた特別なご褒美のような

特別の奇跡のようなことがまた必ず起きているということに驚きに値することに思えてきました。

 

それも一筋縄ではいかないテスト焙煎と調整でまた課題があり、今日また調整や焙煎をしていくので

この暑さで運動するなとか冷房を使えという行政の放送など聞きながら余計なお世話とまた灼熱の

焙煎室に向かうのでした。

 

今朝飲んだいつものブラジルも午後飲む冷房を利かした部屋で飲む特別な豆もまた必ず幸せを感じさせて

くれるでしょう。別にそれは楽しみというようなことでなく、当たり前にある事なのですが、それに

気付けたことが重要な気がします。

 

この特別な豆は今パプアニューギニアのタイガットスペシャルというティピカ100%の農園もので

今一番リピート率がよく人気の豆です。多くの人もこの豆が特別な豆と感じたようで、ろくに説明も

なくコロナ禍で試飲もなくてもこの間のパプアをという注文をされます。

 

そしてもう一つは夏に飲む贅沢としてケニアのレッドマウンテンを焼いています。これは夏用に焙煎を

真冬の時とは変えています。さてそれはどう変わったかはお楽しみに。ぜひ午後の冷房を利かした部屋で

特別な豆を味わうお友達との時間とかお客様を呼んだ特別の時に楽しんでほしい豆です。

 

こう暑いと冷たいものばかりを飲んでしまい食欲も失せるということになりがちです。この暑さの中でも

温かい飲み物でホッとする時間は重要です。


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