上海とかロンドンでアラビカ高級豆の先物が相次いで安くなり、コーヒーの需給も早くも安値観測をもつ人が増えニュースもそんな感じのものが増えています。
まあ、これで安くなると安心はできません。当店は安い商社の投げを拾って価格維持に勤めます。
そんなニュースのなか中国でスタバが陥落したというのがありました。それは国内コーヒーチェーンがスタバを抜いたということなのですが、こういうのを見ると日本人と中国の差を感じます。日本だとスタバと同じようなカフェスタイルのチェーンをスタバの居ない地域とかで展開するくらいがせいぜいなのですが、中国では完全にシステムやスタイルでより中国人に必要とされ利用されるものを開発して王者に正面から挑み勝ってしまったのです。スタバは日本のコーヒー文化喫茶店文化とスペシャルティという豆を使い、さらになんとかラテとか新しい飲み物を提供したことで世界的に広がりました。しかし、中国では中国のラッキンとクーディーに激しく攻められているのだといいます。既にラッキンに店舗数でも売り上げ的にも抜かれ新商品を売りにしておりテイクアウトに特化して待たずにコーヒーが受け取れるネットオーダーが根付いているといいます。そもそもスタバは快適なカフェ空間を売りにしており、そんな余裕が中国の人にはなかったのか安くてすぐ受け取れるというスタイルに特化して市場を席巻したのです。こういうのを見るとコーヒー文化は中国では違うものとして根付くのではと思えてきます。日本のように世界の豆をのみ比べたり、ゲイシャやコピルアクやカップオブエクセレンスを尊ぶような広がりはなさそうです。当店もこのニュースで発注を少し控えて月末更なる投げが出る方にかけてみます。私のうちにもスタバのステタンがいくつもありますが、当時CDやらマグやらグッズとブランドイメージで大ヒットしたライフスタイルに食い込んだスタバでしたが中国の人にはそんな夢の中のことより安いコーヒーが待たずに手にできるという実利が勝ったということなのでしょう。
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