King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

MJBが飲めなくなる日

2019年06月18日 09時32分15秒 | 珈琲

昨日はまた朝から疲れる業務が重なり、午後には歯医者と疲れ果てたので

夜の走りも極少なめにしようと市役所方面に向かうときれいな夕焼けがみられ

疲れもスーと薄くなっていく感じでした。

 

これに走って汗をかき、最後にジャスミンシャワーで完全復活だと思いつつ

国道を渡りました。

 

最近は走り出してもまだ明るく各庭の花なども眺められます。

 

ちょっと前までは完璧に陽が落ちてから走っていることが多く、大きな流れ星が

よく見られました。昨日は大きな月が羊山から上がりその上に金星が明るく輝くと

いう幻惑的な輝かしい光景がみられました。一昨日はこの月と金星の位置が逆で

そのさらに前は金星が丁度武甲山の上に輝くという象徴的な風景で一日一日の

決まった時間だけ眺めてもこれだけ変化が楽しめるのです。

 

そんな周りに劇的な変化を見せる風景が展開しているのも知らず、人々はスマホや

タブレットでネットでのやり取りに夢中なようですが、私も朝ネットを見ていて

愕然とするものを見つけてしまいました。スペシャルティの豆を売りにしているお店の

ものでしたが、どうやら大手と自分の店の値段の違いにびっくりしたという記事で

自分の店の豆を載せていたのですが、まずその大手の豆と同じ豆かどうかは国が同じ

だけで実際同じなのかは定かではありません。

 

珈琲豆というのは同じ国の同じ地域でも畑が違えばもう味は別物なのです。

 

例えば同じ産地で同じ農園名だとしても大手は商社と特別契約で普通のスペシャルティより

さらに選別をかけた特別なロットを仕入れているのかもしれません。巷の小さな店はその

残りの農園物を仕入れただけかもしれず、それを堂々と大手より半分の値段で売っていると

公言するのはあまりに事情を知らなすぎると危ぶんで続きを見てみると豆の写真をみると

ひどい斑な豆が映っていて半分は焦げ色のような当店であれば捨てているようなものが

入っているのが見て取れます。

 

こういう小さなお店は注文を受けてから焙煎するというスタイルで中には店舗もなく、

ネットだけでの店もあり、薪で焙煎するとか特殊な焙煎を売りにする店とかとにかく

増えています。

 

多いのはやはりどんな味でこんな感じという記述がないことでしょう。

 

人により珈琲の味は人生を左右しかねない大事な要因であり、その切実な要諦を

訴える人が時にいます。当店に寄せられた要望も色々とありました。ドラマ鴨川食堂的な

テーマを訴える人もいました。

 

それぞれ面白いエピソードですが、それは個人の秘密に属するものもあるのでおいそれと

書くわけにはいきませんが、味という事では皆切実な体験をしているわけです。

皆似たような経験をして喫茶店巡りを始めたり、自分で焙煎機を作ったりします。

 

それがある日インスタントコーヒーが飲めない日が来たり、あの緑の缶のMJBに満足できない日

が来るという話がすんなりと通じる人とそうでない人がいるようです。

 

まあそれが喫茶店でネスプレッソで商売が成り立つという現状になっているのでしょうが、

フェイクニュースでも商売として成り立ってしまうというものと似たものを感じます。

しかし、本物には力があり、偽物はやがて駆逐されてしまうという簡単な正義を信じるようでは

この世の中乗り切って行けないのでしょう。本物には力があり、それを信じ見分ける力は

必要です。さらにこの混沌を眼前とあるものとして感じられ許容してそれでも仕分けし、

その本物を味わう力を養わなければならないのでしょう。ダメなものを否定するだけでは

完結しないのです。そんな意味でMJBを飲めなくなったか飲めるかにかかわらず試飲を

お勧めします。あなたの珈琲問題も聞かせてください。

 

 


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