King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『ティアーズオブザサン』鑑賞

2020年06月26日 23時39分36秒 | 映画

この映画は何度か見ていてなぜか今回印象に残ったのは最初に戦争映画なので

配慮したという内容変更のテロップが出たことです。

つまりいくつかのシーンをカットしたことなのですが、それがどういう経緯で何に配慮したのかは

不明なのです。米の戦争賛美だとかイランの情報操作とかいろいろ言われていますが、昔見たときにも

二つのバージョンがある事が話題になり、作戦が失敗になるバージョンと医者と王子は救えて大いに成功と

いう終わり方とあったように思っていて今回はどんなことに配慮してどんなストーリーなのかとても気になって

BS12のホームページなども見ましたが、そんな深いことにはちっとも触れていないので解りませんでした。

 

ストーリーはアルジェリアで内戦の激化で米軍が残留米人の救出をするというもので、救われるのが

モニカベルッチというとエキゾチックな顔立ちと気の強そうな勢いのある演技でイタリアの宝石という

ニックネームとともに記憶に強い女優です。

 

現地でアメリカ人と結婚して夫婦でボランティアとして治療にあたっていて旦那は自分を守ろうとして

ゲリラに殺されてしまったという人で一人になってもまだ現地で医療を続けていた人ですが、米国籍があるから

現地の牧師とともに救助目標になりシールズの大尉ブルースウィルスが助けに行くわけです。精鋭ぞろいの

シールズからすれば簡単な任務なはずだったのですが、現地に到着すると女医は自分はいかないといい、

歩けるもの全員を救えと要求し、大尉は大佐に連絡するも救助対象に変更はなく、女医をだまし救出ポイントまで

村人と歩き始める12Kのポイントに着くと女医への説明とは裏腹に女医だけヘリに乗せ飛び立つのだが、村で

虐殺されている現場を見て置き去り現場に戻り女子供を乗せあとは国境まで歩いて脱出することになる。

 

この時点で命令違反な上に途中ゲリラとの交戦など明らかな内政干渉であり、戦争状況になるのです。

もともと米はゲリラに武器を売り続けて来たわけでそれが意に反して民族浄化や石油利権の内戦に発展して

本来キリスト系のイボ族を支援していたものの反政府軍により制圧されてしまうという結果になってしまうのです。

米が行うのは正義とかより自国の武器を売り込むという経済活動がもとになり、世界中で武器供給をしてきた

わけで米の有名財閥のほとんどがそれに関連しているといわれます。デュポンとかロックフェラーとか戦争に

かかわりそれにより今の地位を築き巨万の富を役々と次ぐのも米政治に影響しているのもあらわな秘密です。

 

それを自ら命令に違反して女医を救い村人を救いさらにその中に秘かに隠された人物まで命運を担うことに

なるのですが、彼らのやった行為は人としては正しいように描かれますが、果たしてそうなのでしょうか。

大尉本人が部下に問われ自分のしたことが正しいのか解らないと言います。つまりは目の前の正義のために

やらねばならないと言っているのですが、結論からすると女医も特定人物も助かり自身も負傷するも生き残り

成功したように終わるのですが、部下を多く死なせてしまい命を懸けて守ったものがそれに値するのかとか

部下を死に至らした命令違反の行為とかとても黙って賛同しがたいものです。

 

米はリビアにしろイランやイラクにしろ独裁者を倒し平和と民主主義に貢献したことになっていますが、

全ての根底は親米政権や米の武器を購入する国が味方であり、米の経済発展と資本発展に貢献するのが

アメリカファーストなのは誰でも知っている話です。日本では何の議論もなく米に言われるまま派兵できる

ように憲法解釈を変えたりよその国に基地を作ったり自衛隊派遣をしてきましたが、米の暴露本で露わに

なったような在留米軍を撤退させるとか駐留費倍額負担について否定しているわけで今回イージスアショア

廃止を決められたように沖縄基地も経済効果と防衛効果を考えて自国で決めていい時期にきたのではと

思えてなりません。


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