3年振りのお祭りにはしゃいでいるのは子供より良い年をした親父たちです。あめ薬師というこの縁日は昔から何店もの出店で目の前で大きな包丁であめの板をぶっ叩いてこまかくし袋に摘めてみんなが競って買っていきました。
もう昔私も懐かしくあめを買ったことがありますが、いつまでも食べきらず残っていたのを覚えています。
まあそのあめを買うことが子供の頃は最重要ミッションだったわけで今でも変わらないのはまたよい風習なのか実は大人になり切れない子供の心のままの大人が今でも欠かさずあめを買いに繰り出しているのだなあとSNSに投稿された記事からうかがえます。
出店の売っているものは大きく変わりハッカパイプやほうずきなんかは今はないのです。
出店の並ぶ東町商店街も商店は少なくなり空き地もある状態で飲み屋や旅館などなくなったものを思い浮かべて個人商店や事業主の不遇の時代をおもうのでした。
そんな秩父でも今の時期夜走りに出て秩父神社の宮森に近づくとふくろうの鳴き声が聞かれます。
神社の彫刻にも北辰のふくろうがありますが秩父市民でも今でもこの神社の森にふくろうがいることと今の時期に鳴き声が聞けることを知っている人は何人いるでしょう。上町の養殖蛍を愛でたりするのも良いですが、郷土の自然の姿の理解が大事だとおもいます。
毎日夜走っていると今日半夏生が葉を白くしたとかくちなしが薫ったとか日々の変化を感じられます。今日はふくろうの声を聞いた。そんなことの積み重ねが珈琲の味にも活かされているとおもいます。
自然の変化を毎日肌で感じているとこんなときにはこんな味と自然とおもうようになるのです。
だからお客様にもどんな味を求めているか聞くのですが酸味が苦手以外の味に関する言及はないのです。
味に関しては質問のしかたを変えて季節と珈琲の味を皆様に楽しんでいただけるよう工夫していきたいとおもいます。
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