King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

中間貯蔵施設と秋の味覚

2019年09月20日 09時18分25秒 | 珈琲

今日も涼しい朝でした。数日前まで30度を超える暑い日が毎日続くという

状況からこうなるとなんとなくさみしいような感覚が去来します。

慌てて夏の忘れ物を探すようなそんな何かを手当てしなくてはならない感じが

します。週末にはお墓のある実家に帰るという人も多いと思います。

 

さてその故郷というとそこに今戻れない人もいるわけで、昨日の東電の判決を

聞きそんな思いを新たにした人もいるのではないでしょうか。しかし、この大きな

問題ながら多くの人はやはり他人事で今どんな状況かも日ごとその報道が減るのと

同時に記憶から遠のいているのです。先日Eテレで中間貯蔵施設を特集していましたが、

私はそれを見て大変びっくりしてしまいました。多くの国民はこういうことだったのかと

その意味と今後を知るべきだと思います。私も中間貯蔵施設に関してはかつての

石原環境大臣がころころと担当大臣が変わる中この問題を決め最後にポロリと後は

金目でしょうと失言したのを記憶していますが、実際その金目が物を言ったのか

工事はすすめられ核のゴミは着々と集められているのです。

 

私はこのEテレの特集を見るまでそれがどんな施設でどこに作られたのかを知りません

でした。これは多くの国民が同じだと思います。就任が決まると即首都圏の大停電の地を

さておき視察に小泉環境大臣が福島に赴き、記者団に質問で30年で県外の根拠はと聞かれ

約束ですからという薄いコメントで評価を下げた時でさえこの番組を見る前だったので

あまり気にもなりませんでした。

 

ところがかの番組を見て初めて中間貯蔵施設とはどこかの人が住まない山深い地ではなく、

福島第一原発を取り巻くように双葉町、大熊町に作られ既存の家やブドウ園を取り壊し

更地にし県内の除染のゴミを集めているのです。ニュースでは聞いていた中間貯蔵施設と

政治家の話よりこの現地の映像を見るだけでそれはそこに意味するものを強く感じます。

チェルノブイリの事故でもセシウム137の放出による放射能汚染が問題になったのですが、

その半減期は約30年です。中間貯蔵施設の設定期限が30年であり、そのために今ある

建物や農園など町のあらゆる施設は更地にされているのです。そして、地権者の20%以上は

未だ同意が得られていないという状況ながら搬入や更地化は進み今まで聞く大臣の言葉

などより実に多くの事を語ったようでした。

 

涼しくなり秋の味覚もこの時季ならではというものがスーパーの店先や食卓にも上る

この頃です。

 

珈琲も秋の夜長にふさわしいものをという注文が増えています。

 

とりわけモカをというご注文が重なりなるほどという感じで焼くこともあります。

 

そんな意味ではこの涼しくなった夜を前にして食後の珈琲としても可なのかと

考えたり、モカはいつ飲んだらというモデルを考えてみたりします。

 

そうするとゴルゴンゾーラとシイタケとか焼きナスの鰹節かけとかエノキの干したのとか

なぜか酒のつまみのような簡単レシピが次々と浮かぶのでした。

 

秋はキノコの季節でもあります。これからおいしい物がまだまだ出てきます。

秋はこれから本番です。珈琲も御伴にどうぞ。


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