酒見賢一『陋巷に在り〈5〉妨の巻』(新潮社)
★★★★☆
孔子から命じられて死者として費城へ向かった公治長は、
何者かの情報操作によって費城における孔子への信頼と
長年にわたる工作の成果が崩壊していることを知る。
一方、鏡の術の力は強大化し、ヨに扇動された雑人溜りの連中のため
魯の城内には不穏な空気が流れはじめていた。
様子のおかしいを見張っていた五六も、
恋ゆえに媚術に付け入られ、妖女となったの僕と化していた。
これでもか!これでもか!と不幸に見舞われる公治長。
犯罪者の汚名を着せられて投獄され、
孔子のために力をつかって衰弱し、
今度は費城の牢に入れられてしまいました。
政治にかかりきりになっている孔子への不満は
ところどころにさしはさまれるのだけれど、
孔子を侮辱されて激昂し、死して事態の転換を図ろうかと考える
公治長の姿勢はよくわからないわー。
孔子ったら思いやりに欠けるしさー、
公治長がまっさきに愛想つかしてもおかしくないんじゃ……。
子路は将軍として費城へ向かうことになり、ウッキウキ。
景伯の前で頭の悪さを露呈しているところはおもしろいが、
個人的には戦争のやり取りに興味を感じないので
次巻は退屈してしまいそうだ。
★★★★☆
孔子から命じられて死者として費城へ向かった公治長は、
何者かの情報操作によって費城における孔子への信頼と
長年にわたる工作の成果が崩壊していることを知る。
一方、鏡の術の力は強大化し、ヨに扇動された雑人溜りの連中のため
魯の城内には不穏な空気が流れはじめていた。
様子のおかしいを見張っていた五六も、
恋ゆえに媚術に付け入られ、妖女となったの僕と化していた。
これでもか!これでもか!と不幸に見舞われる公治長。
犯罪者の汚名を着せられて投獄され、
孔子のために力をつかって衰弱し、
今度は費城の牢に入れられてしまいました。
政治にかかりきりになっている孔子への不満は
ところどころにさしはさまれるのだけれど、
孔子を侮辱されて激昂し、死して事態の転換を図ろうかと考える
公治長の姿勢はよくわからないわー。
孔子ったら思いやりに欠けるしさー、
公治長がまっさきに愛想つかしてもおかしくないんじゃ……。
子路は将軍として費城へ向かうことになり、ウッキウキ。
景伯の前で頭の悪さを露呈しているところはおもしろいが、
個人的には戦争のやり取りに興味を感じないので
次巻は退屈してしまいそうだ。