金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

278:酒見賢一 『陋巷に在り〈7〉』

2006-12-27 00:16:31 | 06 本の感想
酒見賢一『陋巷に在り〈7〉医の巻』(新潮社)
★★★★☆

鏡蠱の影響で生命の危険にさらされたは、
顔回のはからいによって尼丘で治療を受けることになった。
尼丘に招かれた南方の流れ医者・医鶃が
に乗りうつった子蓉と対決する。

公冶長、ふたたび受難の巻。
に吹っ飛ばされ、医者にはでぶ呼ばわりされ、
顔面火傷しかけて髪はちりちり、友達の鳥たちは全滅。
目立たないながらもひどい目にばかりあわされている彼。
かわいそうすぎる。

小競り合いというか、話にはあまり動きがない。
子蓉が強すぎてやや飽きて来た。
鮮やかな逆転劇を期待しつつ、
強さインフレが起こらないだろうかと余計な心配もしてしまう。

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277:酒見賢一 『陋巷に在り〈6〉』

2006-12-27 00:09:00 | 06 本の感想
酒見賢一『陋巷に在り (6)』(新潮社)
★★★★☆

悪悦の細工によって、孔子への憎悪の念を噴出させた不狃は、
鬼に憑かれ、子路の軍を蹴散らして魯城に進撃した。
混乱の中、費軍を迎え撃つ孔子。
一方、街中の暴徒を扇動していたと五六の前には、
顔回があらわれていた。

孔子のかっこいいところがようやく見られましたよ、の巻。
子路に対する孔子の信頼のあつさにときめき!
孔子が自害を図った子路をぶっとばしたところで笑ってしまった。
二メートルは飛びすぎ。
最初に読んでいたときは眠くていまいち集中できなかったのだけど、
読み直してみれば、戦闘の描写も退屈せずに読めました。
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