金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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22:草野たき 『教室の祭り』

2008-04-06 21:36:24 | 08 本の感想
草野たき『教室の祭り (わくわく読み物コレクション)』(岩崎書店)
★★★★☆

絵の上手な直子は澄子のあこがれ。
5年生になって、再び同じクラスになり、おとなしい直子が
徐々に心を開いてくれるのがわかってうれしく思う澄子。
しかし、同じ塾にかようカコとてっちゃんと親しくなり、
彼女たちの仲間に引き入れられることで
直子をひとりぼっちにしてしまうことに。
やがて直子は学校に来なくなってしまい……

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子ども向けなんだけど、ずしーんと来た!
あったなあ、こういう人間関係……と
なつかしく小学校時代を思い出すようなお話。

カコ&てっちゃんと直子の間で悩む澄子に、
お母さんが
「直子ちゃんをひとりぼっちにしちゃだめ」
と言うのではなく、
「どっちかを選んで、どっちかをあきらめなきゃいけないの」
とシビアに言い聞かせるのがよかったな。
ラストの「表立っては助けない」という関係も現実的で、
渦中にいる小中学生にとってはひとつの道を示す本に
なるのでは?と思いました。

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