金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

78:北村薫 『紙魚家崩壊 九つの謎』

2008-08-17 12:45:48 | 08 本の感想
北村薫『紙魚家崩壊 九つの謎』(講談社)
★★★☆☆

雑誌CREAの読書特集が良かったので、
紹介されていた本を順番に読んでいこうと思ってます。
まずは、たまたま図書館で遭遇した未読の北村薫から。

母が「最近の北村薫はおもしろくない!」と言っていましたが、
うーん……どうなんだろ?
わたしの中でもベストは昔の円紫さんシリーズで、
それ以降はいまいちインパクトに欠けるという感じはあるけれど、
毎回「きちんとした」と表現するのがふさわしい、
良質で上品な話が楽しめてわたしは好きです。
今回収録の9編の中では、「白い朝」のロマンスが良い。

『街の灯』の続編が出ないかなあ~。
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77:川上健一 「アソンレンセ」

2008-08-17 12:23:53 | 08 本の感想
川上健一「アソンレンセ(祭り囃子の記憶 第三話)」
(小説すばる4月号)
★★★☆☆

お世話になりました(-人-)
ってことで、本じゃないけど更新。

郡上八幡を舞台にしたオムニバス形式の物語の第三話。
不定期連載らしく、続きがあるのかどうかも謎です。
今回は、中学三年生の男の子3人組が初恋について
話し合う中、そのうちの一人・省吾が、
小学生のときに訪れた一瞬の初恋と失恋を語る回想のお話。
シチュエーションや女の子のタイプが
『翼はいつまでも』に似ていて、
これが作者のときめきパターンなのかしら……と思いました。
この人の描く男の子は素直で可愛いね!
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