山田詠美『無銭優雅』(幻冬社)
★★★★☆
友人と花屋を共同経営する慈雨と、
妻に首吊り自殺をされたという塾講師の栄。
四十代の男女の恋と、それを引き立てる
死のエッセンス。
冒頭の不謹慎な会話の内容が、
後半の現実に反映されていく構成になっている。
系統としては「チューイングガム」や「ラビット病」と
同じカテゴリーに属するんでしょうか。
ラブラブバカップルな二人、みたいな。
詠美ワールドの、「粋なわたしたち」と「それ以外」という
価値観が、鼻につかないわけではないのだけど、
それを差し引いても、全力で恋愛を肯定する姿勢は
デビュー以来一貫していて、見事なほど。
恋愛を前面に押し出した小説は他にほとんど読まないし、
「恋愛小説で何か一冊」と言われたらきっと
山田詠美作品のいずれかを選ぶことになるんだろうなあ。
ユーモアを多分にふくんだ脇役たちとのやり取りも○。
★★★★☆
友人と花屋を共同経営する慈雨と、
妻に首吊り自殺をされたという塾講師の栄。
四十代の男女の恋と、それを引き立てる
死のエッセンス。
冒頭の不謹慎な会話の内容が、
後半の現実に反映されていく構成になっている。
系統としては「チューイングガム」や「ラビット病」と
同じカテゴリーに属するんでしょうか。
ラブラブバカップルな二人、みたいな。
詠美ワールドの、「粋なわたしたち」と「それ以外」という
価値観が、鼻につかないわけではないのだけど、
それを差し引いても、全力で恋愛を肯定する姿勢は
デビュー以来一貫していて、見事なほど。
恋愛を前面に押し出した小説は他にほとんど読まないし、
「恋愛小説で何か一冊」と言われたらきっと
山田詠美作品のいずれかを選ぶことになるんだろうなあ。
ユーモアを多分にふくんだ脇役たちとのやり取りも○。