金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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7:荻原規子 『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』

2012-01-28 11:29:46 | 12 本の感想
荻原規子『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)』(角川書店)
★★★★★

夏休み返上で学園祭の企画準備に追われそうになる
生徒会執行部。
実家に帰らないことになりそうな真響に真夏が反発するが、
それを機に真響は地元・長野県戸隠での合宿を提案する。
テストを乗り越え、友だちの家を訪れるという
初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、
合宿では、ある思惑を抱く真響と生徒会長らの衝突、
真響と深行の腹の探り合いもあり、不穏な空気が流れる。
そんな中、真夏の愛馬の危篤の知らせが入り……

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「こいつ絶対ツンデレだ……全然好きじゃない」
と思っていた深行がだんだん可愛く思えてきてしまった。
完全に保護者。
そして怒っている泉水子がすごく可愛い。
「電車にひとりで乗れないのに?」
「乗れます。前とちがうんだから」
のやり取りが可愛すぎた。

チラ見せ伏線の連発に、
「ああ、もう、早く教えてよ!!」
ともどかしくて仕方ないのだけど、
このもどかしさが長篇の醍醐味よね。
回ってくるのを待ちきれずにハードカバーを
買ってしまうかもしれない。
コメント
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