
★★★☆☆
広島の両親のもとを離れ、神戸にバイオリン留学していた
小学生のカイトは、コンクールに落選し、
バイオリンをやめようと決意する。
母が病院に運ばれたと聞いたカイトは広島に帰り、
バイオリンにふれないまま、かつての同級生と
サッカーに興じる日々。
広島へ帰る途中で会った女性から手渡された
一枚の楽譜が、バイオリンから離れていたカイトを
導くことになる。
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ポプラズッコケ文学賞(ひどい名前だ)入選作。
以前、しゃちほこ村の図書館で予約を入れたのだけど、
所蔵数が少なくちっとも回ってこないので
あきらめたのでした。
存在を忘れていたところへ、会社に寄付されてものの中に
これが入っていて、びっくり。
表紙の絵とあらすじから、鼻持ちならん、
こまっしゃくれたガキが屁理屈こねてる話だと
予想していたんだけど、予想に反して主人公は可愛い。
楽器が弾ける男の子はいいよね(顔が可愛ければなお良し)。
ズッコケ三人組シリーズの名を冠した賞にしては
優等生的でやや地味??だけど、
終盤は光に包まれたようなイメージのやさしい読後感で、
ああよかったね……と素直に思える。
イラストはスカイエマ。
「12歳たちの伝説」の表紙で初めて見たんだけど、
この人のカラー絵、いいなあ。
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