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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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274:酒見賢一『陋巷に在り〈3〉』

2006-12-25 13:50:07 | 06 本の感想
酒見賢一『陋巷に在り (3)』(新潮社)
★★★★★

おもしろい!!
1巻で挫折してしまった人には、2・3巻まで我慢して読むことを
おすすめします!

少正卯の塾の偵察に赴いた伯牛は悪悦の術で病み衰え、
子貢は子蓉の媚術に骨抜きにされてしまう。
帰ってこない子貢を連れ戻しに行った顔回は子蓉と対決、
子蓉に惹かれながらもの髪のおかげで媚術を破る。
顔回に愛憎半ばする気持ちを抱く子蓉は、
髪の持ち主を探して顔儒たちの前に姿を現し……。

子蓉の悲しみ、子蓉と顔回の関係も見所のひとつではあったのだけど、
なにより顔穆対子蓉の対決で明かされる顔穆の過去と恋、
最後の行動に思わず涙が……
一巻から名前の出ていた孔子の母・徴在は今後物語の展開に大きく
関わってくる様子。
気になってしょうがなく、借りてきていた5冊、
一気読みしてしまいました……

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