
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
1930年、独身の職業婦人のために、日本で初めて建てられた
「同潤会大塚女子アパートメントハウス」。
ここは、元祖キャリアウーマンの城であり、
「オールドミス」と揶揄されながら
「個」の人生を生きた女性たちを守るシェルターでもあった。
さまざまな女性がやってきて、さまざまな人生が交錯し、
働く女性に新しいライフスタイルをもたらした
大塚女子アパートメント、その73年の物語。
*************************************
仕事の関係で読んだ本。
「職業婦人」が働いている女性全体を指すのではなく、
女医や教師、芸術家などの「精神労働者」に限って
使われた言葉だというのは初めて知った。
駅近で、レストラン(食堂)とサンルームが
ついているなんて、夢のようなアパートだ。
外部の人もレストランには入れるけど、
居住スペースには入れない造りになっていて
防犯面もしっかり。
著者の個人的な反発のように受け取れる記述が
邪魔くさく感じられる部分もあったけれど、
初めて知ったことが多く、
谷崎潤一郎など意外な有名人が関係者として登場するのも
おもしろかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます