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どこかで何かが炎上しそう。西友が「久保田 千寿」を定価の1.5倍に「値下げ」。

2017-12-20 11:59:48 | 附属酒類経済研究所
                           
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毎日新聞のネット記事で、気になるニュースがありました。

独自記事ではなく共同通信の配信記事だったので、本家を見てみた。


こちら


西友、年末年始に値下げ
食品や日本酒など37品目

2017/12/18 14:54

 大手スーパーの西友は18日、年末年始に需要が高まるインスタント食品や日本酒など37品目を19日から平均で14%値下げすると発表した。期間は酒が来年1月3日まで、そのほかは8日まで。

 例えば、日清食品のカップ麺「どん兵衛」シリーズは16.9%下げて税抜き98円に、朝日酒造の「久保田 千寿 吟醸」の720ミリリットル瓶は12.2%下げて同1650円にする。



歳末を迎え、値下げ、というのはわかるのですが、日本酒が名指しされるというのは、それだけ注目アイテムだということなのでしょうか?

しかも、例示されている銘柄がなんと朝日酒造さんの「久保田」。

ん?久保田?

「久保田」は限られた酒販店さん(ウチのお客さんで言うと、「鈴伝」さんとか、暖簾分け先の「虎ノ門升本」さんとか)への限定流通のはずなのですが、西友さんでも扱っていたんですね。

実際、記事では「どん兵衛」と並んで、割引率も出ています。

ちなみに「どん兵衛」は98円ということですが、メーカーさんのホームページを見ると、(標準小売が)税込194円のようなので、これはずいぶん安い!ですね。




対して、久保田の千寿は12.2%オフの1,650円だそうです。

千寿って吟醸ですが、それが1,650円?そんなに高かったでしたっけ?

朝日酒造さんのホームページを見てみましょう。



720mlは税抜で1,080円、税込だと1,164円です。
それが「値下げ」されて1,650円とは?????


つまり、西友さん、普段は1,880円は売っていて、それを年末は1,650円に値下げする、ということです。定価からは1.5倍くらい。

久保田の正規販売店さんのリストには西友さんは出ていませんし、価格から考えても独自ルートを介して久保田を仕入れていル、という訳ですね。


その意味で、いわゆるブローカーさん的な話ではありますが、西友さんの規模、しかも今回のようにニュースとして取り上げられる(≒情報を出す)からには、「ブローカーさんが少量をこそっと」というレベルではなく、数百ケース数千ケースいやヘタするとそれより多い量が安定供給されなければ成立しませんよね。


いったい何が起こっているのでしょう?ってみんな思うんだろうなぁ。


どこかで何かが炎上しそうです。

火の用心です。くわばらくわばら。




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