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昨日は日経に出ていた「都道府県の食べ物の嗜好」に触れましたが、お酒のデータはなかったので、あれやこれやと推測しましたが、よく考えると、国税庁で市販酒の成分分析を行っていたのを思い出しました。
例えば、こんなグラフ(傾向)がよく話題になっています。
これ、日本酒度の経年的な変化。
数字が大きいほどざっくり辛口なので、グラフの最初の平成13年から平成20年頃までに辛口にシフトしていって、その後は概ね横ばい、近年ちょっと下がり気味(辛口ではない方向)に行っている、と見るのでしょうか。
でも、甘口辛口って日本酒度だけでは決まらず、酸との関係で印象は違うんだよな、と知ったかぶりをしていると、そこはお酒にマニアックな(というか仕事ですね)国税庁。
これらを組み合わせて甘辛度というのも出しているんですね。
それを地域的に示しているのが、下のグラフ。
甘辛度=193593 / (1443+日本酒度)-1.16×酸度-132.57
上の式の意味はちょっと不明ですが、こうやって甘辛度を出しています。
地図を見てみましょう。
プラスが甘口、マイナスが辛口で色塗りされている(宮崎、鹿児島、沖縄の3県は表示なし)のですが、岡山、広島、大分、佐賀、長崎が甘口が強いようです。
昨日の南日本で醤油など甘口が、というのと似ているように見えますし、瀬戸内海の小魚と甘口醤油(と甘口日本酒)という流れなのかもしれません。
一方、「辛口県」の分布はちょっと面白い。
淡麗辛口で有名な新潟は2番目の階級ですが、白塗りの一番辛い階級は、「富山、岐阜、愛知、静岡、三重」という地域と、「徳島、香川、高知」という地域に分かれています(あ、鳥取もあった)。
この2地域、文化的にも、地形的にも違うので、食生活的にも違いそうですが、辛口でつながっているんですね。
日本酒度での議論から甘辛度での議論。そして地域性。
この先、どんな感じで展開していくんでしょうね。
(あ、自分で考えるのか)
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