牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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チューハイはガツン系へ

2008-04-17 10:29:21 | 酒のご紹介
酒問屋ですから、いろいろなお酒の新製品情報、見本缶等が目の前を通過していきます。
一時期は「全ての新製品を味見」と試みたこともあるのですがあえなく挫折。その最も大きな理由は、チューハイの新製品です。
これでもか、これでもか、と、新製品が出てきます。

しかも、多くは「フルーツ(味)の変更」で、レモンライムはともかく、巨峰だのとちおとめだの甘夏だのグレープフルーツだのルビーグレープフルーツだのりんごだのうめだのマスカットだのパインだのパッションだのももだの、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、状態。売る側としても目新しさ以外は売りが無いなぁ、というのが正直な感想(すいません)。

そんな中、最近、ちょっと違う潮流が見えてきました。
「ガツンと一発」路線です。

例えば、一昨日の4月15日発売のアサヒ「ハイリキ9」は、その名の通り、アルコール度数9%。


同じアサヒの「旬果搾り」シリーズの度数は4~5%ですから、その倍のアルコール度数です。炭酸も既存の「ハイリキ」に比べて1.3倍に設定され、メーカー資料では「インパクトのある飲みごたえと、のどごしが良くスッキリした味わい」だそうです。さらに、甘さも控えめだとか。

また、先般資料が回ってきたキリンの氷結の新製品も、このラインです。


キリンチューハイ氷結 レモン[ストロング]と、「ストロング」路線。こちらもアルコール度数を8%に設定し、「ハードなボディ感とシャープなレモン感がのどを刺激する、飲みごたえのあるおいしさ」ということです。
こちらは来月、5月14日発売


トコロデ、今日の神楽坂涵清閣の順位はいかほど?


考えてみれば、もともとチューハイはガツン系、ですから、新潮流というより、先祖がえり、かも。アサヒの宣伝資料では、「ハイリキは1983年に発売された日本初のチューハイブランド」ですから、四半世紀を経て、原点に戻ったということでしょうか。
(なお、「ハイリキ」は当時は東洋醸造で、その後旭化成を経て、アサヒビールになりました。下は知る人ぞ知る、ハイリキのキャラクター「リキおやじ」


ちなみにビールの流れはやはり健康系。キリンの氷結は「糖質50%オフ」も出していますが、なかなか流行に敏感ですね。

ところで、ハイリキと氷結ですが、この両者、実は本質的に違うお酒です。アサヒ「ハイリキ」はベースが甲類焼酎、キリン「氷結」はウォッカベースです。
「ウォッカベースなのになぜチューハイと呼ぶ?」という突っ込みは別にして、味わいも明らかに違いますので、その辺りはお試し頂き、ご判断頂ければ、と思います。

これも毎日更新したいですね。インテリジェントロビー・ルコの今日の日替わりランチのメニューです。


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牛込・神楽坂 酒類卸 升本総本店
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