八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ラグビー早明戦!

2008年12月09日 23時41分29秒 | スポーツ
先日の日曜日は冬にもかかわらず、福岡国際マラソン、石川遼人気で沸いたゴルフ男子ツアー最終戦、ラグビーとスポーツ盛りだくさんでした。野球では早慶戦が有名ですが、ラグビーでは早明戦が伝統の一戦です。しかし、最近の両校は明暗がはっきり分かれています。今シーズンは帝京に敗れて優勝を逃したものの、ここ数年対抗戦で連勝記録を続けた早稲田に対して、明治は対抗戦でも大学選手権でも精彩を欠き、今シーズンは遂に二十数年ぶりに大学選手権出場も逃すという低迷ぶりです。しかし、この両校の戦いは、どちらかが低迷していてもいつも緊迫した展開となるのが常です。何故なのでしょうか。
 
それはやっぱり「この一戦だけは負けられない」という気持ちでしょう。ラグビーは体を張って相手を止めるタックルが守りの基本です。攻めでも味方を信じて鋭く突っ込み、周りはその選手を助けるために相手の密集の中に突っ込んでいきます。もちろん、華麗なスーパープレーヤーのプレーで突破口を開くこともありますが、ラグビーの基本は、こうした選手たちの「勇気」です。この勇気が時に圧倒的な実力差を埋めることになります。この日の早明戦がそうでした。
 
早稲田が5対0でリードしたものの、明治の鋭い突っ込みで早稲田は追加点を奪えず、逆に連続トライを許し、5対7、5対14と差を広げられました。早稲田は真正面のゴールキックやペナルティキックを続けて外したことも響きました。リズムに乗れなかっただけでなく、これが最終的に試合を分けることになります。後半に入っても明治は奮闘し、残り10数分で24対10とリードしました。しかし、このまま終わらないのがラグビーであり、早明戦です。明治がペナルティキックを得て、それを決めれば、17点差となって2トライ(10点)2ゴール(4点)でも追いつけずほぼ勝利を決める点差となるところです。しかし、これをはずして試合がもつれることになります。早稲田は終了時間が迫る中カウンターからトライを奪って24対15とし、ゴールキックは前半外した選手とは違う選手が左足で蹴って一番難しいところから決め、24対17とすると、続けてロスタイムに入ってさらにトライを奪い24対22と、遂にキックを決めれば同点というところまで迫りました。時間はすでにロスタイムをすぎ、これが最後のプレーというところです。しかし、最後のキックは惜しくもはずれ、ここでノーサイドの笛が吹かれ、劇的な幕切れとなりました。
 
明治の選手は既に大学選手権への出場権を逃し、これが最終戦と決まっていました。しかし、この勝利の大学選手権へ出場するよりも大きな喜びのように見えました。もちろん、優勝や大学選手権出場にこしたことはないでしょうが、最大の目標である早明戦で自分たちの実力を余すとこなく出し切ってのこの勝利に優る喜びはないでしょう。
 
やはり目標というのは絵にかいた餅のようなものではなく、自分たちの勇気を自然と奮い起たされるものであるべきでしょうし、強い気持ちで向かっていくようなものであるべきでしょう。ぜひ散ドラ諸君もそんな熱い目標をもって取り組んでほしいと思います。

コメント
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