5年前、マー君と佑ちゃんとして甲子園で激闘を演じた二人が、土曜日にプロのマウンドで相まみえました。この5年間で大きな差がついた二人ですから、5年前と同じように扱うのはナンセンスだと、前にも書きましたが、その通りに、田中将大投手が4対1で貫禄勝ちをしました。
しかし、完封ペースできた9回、押し出しで1点を与えたことを田中投手は非常に悔しがり、試合後のインタビューでは勝ち投手の顔ではありませんでした。これが田中投手の5年間であり、岩隈投手からエースの座を奪い取った今年の田中投手です。
一方、斎藤投手も、これまでのあっぷあっぷで5回、6回での降板から初完投をし、負けはしたものの、充実感を漂わせました。報道でも、これから追いついていきたいという斎藤投手のコメントを肯定的に伝えていました。
しかし、です。翌日の新聞で二人のピッチングフォームの写真が載っていましたが、今の二人の状態が数字以上にはっきり現れていました。体がしっかり沈み込んで、躍動感に満ちた田中投手に対し、斎藤投手は膝が立って完全に手投げになっていました。斎藤投手は、自分の持ち味を制球と認識し、そのためにこのように体全体を躍動させずに、手先で投げているのでしょうが、手先で投げれば制球が良くなるというのも誤解だと思います。田中投手も150km超の球を投げますが、ウィニングショットは高速スラーダーやスプリットファストフィンガーボールですし、そうした変化球も速球同様、しっかり振り切って投げればこそ、効果的なのだと思います。
マスコミは、マー君・佑ちゃんの第2章を期待している様子がありありで、無理やりでも、そういうシナリオを書いていくでしょうが、斎藤投手がもう一皮も、二皮もむけないと、とても劇的な劇にはなりそうもありません(もちろん、普通程度には斎藤投手は活躍はするでしょうけど)。
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今日のジョグ
は、電車が遅れて、お休み。