仕事から帰ると、ちょうどハーフタイムでした。風呂に入って、後半戦からTV観戦しました。
日本が攻めているものの、研究もされているのでしょうし、日本自体も硬くなっているようで、本当に決定的なチャンスがないまま時間が過ぎていき、後半37分という何とも嫌な時間帯で、オーストラリアに先制点を決められました。
試合後のインタビューで何人かが「アンラッキーな得点」というような表現をしていました。確かにシュートというよりセンタリングでふわっとあげたボールが入ってしまったようにも見えましたが、それ以前に3人で奪いに行って突破され、最後にセンタリングまで上げさせたこと自体が問題だと思います。
これまで何度も見てきた、日本の勝ち切れない弱さのように感じました。
正直言って、時間帯から見てももはやこれまでと思いました。オーストラリアは完全に引いて守っていますし、日本の攻めはパワープレーではないので、相手にひかれると非常に弱いからです。
しかし、この苦境をこじ開けたのは、やはり本田でした。終了間際のコーナーキックを、ショートコーナーで自分でもらいにいくと、中央に放り込んで、オーストラリアのハンドを誘い、PKを得てアディショナルタイムで同点としました。
日本は先制されてからハーフナー・マイクを入れていましたから、コーナーキックでゴール前に入れて、ハーフナーに合わせる選択肢もありましたが、本田が自らもらいにいき、自分で決めようという意思がPKを生んだのだと思います。
先日の親善試合でも、本田を欠いて負けてしまいましたが、ますます本田のチームという色彩が濃くなりました。別に本田のチームでも良いのですが、本田を欠いた時に勝てなくても困ります。それが今後の日本チームの課題なのではないでしょうか。
また、試合終了後のVTRで前半戦のハイライトも見ましたが、前半はもっとリズミカルに攻撃し、決定的なチャンスを何度も作っていました。ここで決めきれないことも課題の一つでしょうね。ゴール直前まで本田が持ち込んで、外に出して、決められなかった場面も2度ほどありました。こうした場面で、決められなくても自分で行こうとしない、外ではなく中に切り込んでいこうとしないのも、いかにも日本なのではないかと思います。対戦チームもそれを知っているから、ゴール前であまり脅威に感じていないのではないかと思います。
試合終了後、大騒ぎするでもなく、5大会連続出場と常連となってきた強さは感じるのですが、ゴール前での決め方や終了直前の守り方など、試合運びでは、もっともっと磨くところはあると思います。
それでも何はともあれ、めでたいですね。野球にとっては、逆風になりますが、ライバルの負けを期待するのではなく、ライバルに負けないようにするからこそ、成長もあるのだと思います。WBCだって、準決勝は平日の午前中に視聴率20%を超えました。普段の試合から、あれくらいの緊張感でやっていれば、もっともっと人気が出るはずです。
サッカーも、野球も、がんばりましょう!