マスターズ最終日のプレーを終え、石川選手は3アンダー、アマの松山選手(東北福祉大)も1アンダーと大健闘でした。
石川選手は、小学校の時に20歳でマスターズ優勝ということを作文に書いています。昨年まで2度予選で跳ね返され、19歳で迎えた3度目の今年、見事予選を突破しました。上位に食い込むまではいきませんでしたが、数々の名プレーヤーでも苦しむオーガスタで立派な成績です。本当に20歳での優勝だって、夢ではないと思わせてくれます。
そして、石川選手と同じ年の松山選手も見事でした。松山選手は、アマではありますが、石川選手がライバルでしょうし、気持ちの上ではもうプロでしょうね。そして、松山選手の本拠地東北が震災で大きな被害を受け、自粛を迫る一部の心ない人たちもいたようです。本人も出るべきかどうか悩んだ末、一部の心ない人たちよりも多くの激励、それも被災地からの激励を受け出場し、見事その声に応えました。これから石川選手のライバルとして、いい勝負を演じてくれそうです。
そして、石川選手も、今季の賞金を全額被災地に寄付すると発表しています。石川選手はいまだに親御さんからお小遣いをもらうような生活で、お金に頓着していませんし、賞金以上にコマーシャル出演料などで稼いでいるので、世間が驚くほど大した金額ではないでしょう。
私がその金額以上にすごいと思うのは、既にあるお金を寄付するのではなく、今年自分の手で稼いだお金を寄付するということです。普通であれば、ものすごいプレッシャーとなるでしょうに、それを「今年、僕の気持ちは、ずっと東北の方とともにある」と言えてしまうすごさです。まったく恐れ入る19歳です。
「今時の若者は」とは、いつの時代にも言われてきたことですが、いつの時代にも、年よりが一線を退いて、若者が主役となっていくのです。これからも二人の若者の活躍を期待したいですね。
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