アジア杯を制したサッカー日本代表は、そのチームワークが最大の強みというのが大方の見方ですし、私もそう思います。ドーハの悲劇の頃のラモス、三浦カズ、その後の中田英寿、中村俊輔といったカリスマ性のある選手に依存するのではなく、一人ひとりが役割をきっちり果たしていく、チームとしての強さを感じました。
一方、今日開幕したプロ野球は、最近、優等生すぎて個性が乏しいように思います。王・長嶋の全盛時代は、投手であれば、村山・江夏、金田・松岡、権藤・星野、平松、鈴木啓示、山田、村田など錚々たる面々が立ち向かっていきましたし、打者でも、野村克也、張本、長池、田淵、大杉、江藤、松原、山本浩二などの強打者がしのぎを削ったものです。その後も、江川・西本、落合、桑田・清原、イチロー・松井秀喜など数々の個性派選手を輩出してきました。最近、こうしたスターのオーラがあるのは、ダルビッシュくらいのような気がします。
サッカーの時と言っていることが違うじゃないかと言われるかもしれませんが、やはり競技の違いによるところが大きいのではないかと思います。野球だってもちろんチームプレーは大切です。ダブルプレーや中継プレーでは、選手同士の連携が欠かせませんし、打線もみんなが4番では意味がなく、それぞれの打順で役割があります。
しかし、野球はやはり、投手対打者の一騎打ち、サッカーで言えば異例のペナルティキックが、勝負の基本形となっています。どうしても、個人の対決の要素が強くなるのは致し方ありません。ですから、個人の個性が際立つほど、一騎打ちの戦いも熱いものになります。
一方、サッカーは最後は個人の勇気や突破力が必要になりますが、そこに至るまでは、DF、MF、FWがボールを持たない時でも動いて、相手を動かし、ボールを動かし、つないでつないで前に運んで、ようやく数少ないゴールに結び付けます。それは、やはり連携抜きには成り立たないスポーツだということです。
そういう意味では、サッカーは個性を持った選手がいかにチームとして連携するかが重要であり、野球はいかに激しい個性を出し切るかが重要になるように感じます。毎年、キャンプインの頃には言っているような気がしますが、しっかり自分の個性を打ち出すキャンプにしてほしいと思います。
今日のジョグ
ごくごくゆっくり。
4.6km 30分37秒
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます