ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

サイレントベビー・母親を拒否する赤ちゃん!!

2008年01月11日 | 抱き癖
赤ちゃんは抱かれるために生まれてくる。

昔は、抱かずに育てて、早く自立させるという考えや、抱き癖がつくから抱くなといったことが言われそれが実行されてきました。まちがった考えであり全く逆である。
早く自立させるためには、たくさん抱いて育てることが大切です。
抱きくせがつくほど強くていい子に育ちます。

一番重要なのは、産後一週間です。母と子に絆つくりに必要な母性を育み時です。さらには母乳の確保にとって特異的な鋭敏期とも言える大事な一週間であることを忘れて、自分の生活を満足するという人もいます。

最初の一週間」こそ育児体験を持たない、核家族化する今日の妊婦さんにとっては、育児実習のゴールデンタイムでもあるわけですが、この人生の始まりにおける一瞬の手抜き、うっかりした瞬時の息抜きが、一生の悔いになります。

赤ちゃんはこの時期に母親を刷り込みます。

安心感を与えて初期に自信を持たせる方が赤ちゃんは自立します。
抱くのは甘やかしではありません。


赤ちゃんはこの世に生まれて不安がいっぱいです。だから抱いてほしいと泣くのです。
どんなに泣いても誰も一向に抱いて助けてくれなければ、赤ちゃんは諦めて黙ってしまいます。
産院の母子別室の新生児室は赤ちゃんにとって地獄のような世界です。

そして、蛍光灯が不安を取り除く唯一の救いになってしまいます。蛍光灯を選んでかかわり合うだけの脳の働きになってしまいます。

抱かれることが少なく母親の愛情を得ることができない赤ちゃんは、母親の目を見ず、表情が乏しく反応が少ないと、サイレントベビーになります。
母親の目を見て笑うより蛍光灯を見て笑う。

このような状態の赤ちゃんを、治すのには2~3ヶ月抱いてあげることで急速に回復すると言われています。
たくさん笑顔で声をかけ肌を触れ合ってください。それが一番の薬です。

幼児期に抱かれることの少なかった子どもは、将来、対人恐怖・不登校・ひきこもり、いじめ・犯罪 反社会的 シンナー・麻薬・鬱病・パニック障害などになることが考えられます。

とかく親は、我がことを中心に考え、我が子の現在しか見えません。
将来を考えて現在の子育てをしてください。



コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 他の子を叩くのは悪いこと? | トップ | 小児科医の間違った授乳指導 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。いつも真剣に読ませていただいてい... (ru-kunma)
2008-01-15 12:30:05
はじめまして。いつも真剣に読ませていただいています。
11ヶ月の男の子の母です。私の体調悪化のため緊急入院緊急帝王切開となり34週での出産となりました。「生まれたらすぐに抱いておっぱいを吸わせてやりたい」との願いを病院に伝えていたのですが、未熟児であったためすぐに保育器に入ってしまい、叶いませんでした。
でも、このブログにある『一番重要なのは、産後一週間です。母と子の絆つくりに必要な母性を育み時です。』といわれていることに、私も心からその通りだと思っていましたし、子どもにとってNICUは、おなかの中にいるときにいつも聞いていた両親の声や生活音が全く無く、機械の音ばかりです。きっとお母さんを探しているだろうと思うといてもたってもいられませんでした。それで何とかできないだろうかと夫婦で真剣に考えました。
まず「初乳は絶対に飲ませたい!」という言う気持ちを先生に伝えて、お薬を少し控えて、初乳を絞って飲ませてあげることができました。
毎日3時間おきの授乳に合わせて、1時間搾乳し、1時間子どものところにいて優しくなでたり小さな声で歌を歌ったりし、1時間体を休めるというサイクルを15日間続けました。
1時間子どものところにいると看護士さんたちから心配されて、「お母さんの体がまず元気になることが大事だから無理したらいけないよ」とも言われたのですが、保育器の中の子どもの寝顔を見、泣き声に答えてさすってやったりしているほうが、気持ちがとってもすっきりしたので、私のわがままを聞いてもらいました。
私の匂いのついたタオルやガーゼを保育器に入れてもらったり、おなかの中にいるときによく聞かせていたCDをかけてもらったりと、いろいろ無理も聞いていただいたので、スムーズに退院もできました。
哺乳瓶に慣れてしまっていた子どもに、母乳を吸わせるのは大変な努力が要りましたが、無事完全母乳哺育でここまでくる事ができました。帰宅後も風邪ひとつ引かずに順調に成長してくれています。
私も母子同室・母乳保育の大切さを理解していなければ、ここまで努力を払ってあげれなかったと思います。
正確で貴重な情報に感謝しつつ、ぜひこれからも皆さんに伝えていってあげてください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

抱き癖」カテゴリの最新記事