ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

子どもへの暴力と否定的な言葉

2007年10月27日 | 幼児虐待
今回も来たメールをご紹介し、そこに潜む問題を一緒に考えましょう。
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昨日はお電話ありがとうございました。

友達から、健康相談に行かないかと誘われたんです。
 健康相談自体は、とんでもない保健師が、カウプが21だし、栄養指導受けていって下さいと言いましたが、救われたことに行政の栄養士には珍しく、太ってるなんて気にしないで、今はお子さんに母乳が必要だから、いっぱいあげてくださいと言われ終えました。

終わった後で、友達の家に呼ばれました。
行くのを躊躇したのですが、強く誘われたので断り切れずに行きました。

以前から、このお母さんの子どもへの叱り方には疑問だらけだったのですが、今日はひどかった。

友達の子ども○○ちゃんが、DVDをうちの子に見せようと機械をさわり始め、操作をすると…壊れるって!!触っちゃ駄目!!と殴りおこる。○○ちゃんも母をたたく。
泣いていじけ、もうこっち来ないでと言い、部屋の隅で一人こらえている。

○○ちゃんが洗濯物をたたむのを手伝い、自分の物は自分のタンスにしまい込むと…
勝手にやらないでって!!ほんとに余計な事ばかりして!!と言い、子がしまったものを取り出し、畳み直す。
○○はどうしてとその母の行為に対して悲しくなり泣く。母は、眠いんでしょ!こっち来てママの横で寝なさいと優しくフォローする。○○ちゃんはそんな母にもけなげに甘えて、『○○は駄目な子なんだ』と泣きながら眠る。

○○はトイレトレーニング中。怒られた恐怖と泣いた反動でお漏らしする。
母は、どうして言わないの!こんなにできない子だとは思わなかった!お前なんて犬と一緒だ!

この母は、私に対してこの子の愚痴を言うとき、最近素直に言うこと聞かなくなった。
こんなに苦労する子だと思わなかった。などと言います。

私への子育てアドバイスは、間違いだらけです。6ヶ月だったらもう夜間授乳はなくなるはずなのにとか、この時期にはああしてこうしてと言ってくる。しまいにはうちの子に『早くおっぱいやめて、ママを楽にしてあげなさい』などと言い聞かせている…

いい意味でも悪い意味でも子育ては自分に返ってくる。と言う事が身に染みました。

友達の事なんてどうでもいい。その息子の姿を見てると、いたたまれなくなります。無事に大きく成長してくれることだけを願ってやみません。
 髭じいにとってはこんな親、世の中にはざらにいると思えるのでしょうか…私はまだまだ免疫がなくて、衝撃的。なかなか辛いです。
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このような情景に遭遇するとどうしたらいいか悩みますよね。

「子どもの頃から、いつも肯定されていると、何事も肯定的に、いつも否定されていると、何事も否定的に感じるようになります。
親子の関係性が育まれていないと、子どもを受け入れることができず、否定してしまうことがあります。
特に母との間に結ばれる基本的信頼感を欠くと、自分に自信を持てず、自分自身を否定的に受け止め、他人への信頼感を持てず、他人を信じること、頼ることができなくなります。
男女の愛情が本能的にできあがるのに対して、親子の愛情は本能的にできあがるものではなく、時間をかけて作らなければなりません。
その時を喪失すると、基本的信頼感は育たず、他人と上手に接することが難しい人生を送ることになります。育児にも自信が持てず、どうしてよいかわからない、とても不安定な状態になります。しかし赤ちゃんは、母親に依存し頼ってゆかなければ生きてゆけません。本来母親がいなければ生きてゆけない存在です。」白川嘉継先生(福岡新水巻病院小児科)の文章から引用させていただきました。

お子さんもそうですが、お母さんの受診が必要ですね。
このまま行くとこの子の成長にはとても不安を感じます。
何とか救いの手をさしのべることが出来るといいのですが、緊急に支援が必要ですね。
大人の社会は複雑な人間関係がありますので、ストレートに忠告することが出来ませんね。
この場合ですと、ご本人に直接ではなく夫を通して何気なく伝えるのが一番言いように思います。
とても胸が痛みます。

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