ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

妊娠・子育て中のタバコの害

2007年08月01日 | 妊娠・子育て中のたばこの害
今回は妊娠・子育て中のタバコの害について。

たばこの煙にふくまれるニコチンは、血管を収縮させ、子宮、胎盤への血液量を減少させますので胎児は、低酸素の状態になります。
胎盤も機能が落ちるために、合併症が起こりやすくなります。

喫煙する妊婦は、吸わない人に比べて、早産および自然流産が約1.5倍おこりやすくなります。
周産期死亡も1.2~1.4倍増加するといわれています。
妊娠合併症(胎盤早期剥離、前置胎盤、出血など)の危険性も高くなります。

妊娠中の受動喫煙の影響もおこります。
低体重児の頻度が高くなります。
女性が妊娠前に禁煙すると、出生体重は、非喫煙者とほぼ同等になります。
妊娠を考えている方は、今からすぐに禁煙しましょう。

お腹の赤ちゃんへの影響も大きいです。
最近の研究で胎児の発育障害が明らかになってきました。
出生体重の低下のみならず、身長、頭囲、胸囲など身体発育全体が低下し、先天異常(口唇・口蓋裂、先天性心疾患など)の頻度も増加します。

女性が喫煙すると不妊になる危険性が高まります。

また授乳中に喫煙すると母乳中にニコチン等が分泌されて、乳児に悪影響を及ぼします。

パートナーと共に妊娠したら禁煙しましょうね。

ちなみに私はヘビースモーカーでした。
1日に40本~60本喫煙していました。
歩くニコチンでした。
妊娠を契機にやめました。

禁煙してから体も楽です。
仕事の持続力もアップしました。
子どものタバコ誤飲を心配することもなく快適です。
喫煙されている方は、今すぐに禁煙しましょう。




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1 コメント

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妊娠中の喫煙により、胎児が低酸素にさらされ、代... (2娘の母)
2007-08-01 23:19:53
妊娠中の喫煙により、胎児が低酸素にさらされ、代償的に赤血球の過多の状態から、赤ちゃんに多血症をもたらすおそれも懸念されます。赤ちゃんの多血症は気付かれない間に脳梗塞などを起こすこともあり、注意が必要です。
しかし、赤ちゃんに悪いと思いながらも禁煙できないこと母は禁煙にたいする精神的、身体的依存をともなうことがおおいので、どのように禁煙に導けるかが現場の課題です。
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