ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

医療崩壊

2010年09月19日 | 医療
やっと秋の花、曼珠沙華が咲き出しました。
別名「彼岸花」秋の彼岸の頃に咲きます。
田んぼの畦や土手に咲きます。
Photo
今、医療は私たちの暮らしを豊かにしてくれているでしょうか?
医療は、我々に優しいでしょうか?
医師に、心があるでしょうか?
医療???????。
医師は、病を診ることが出来ているのでしょうか?
現代医療とは何でしょうか。
ややもすると、器械任せの診断医療になっていませんか。
人が診断するのではなく「器械」が診断する。
医師は、触診や視診、内診で診断しなければならない。
その上で、医療機器をつかって検査、診断の補助にしなければならないと思う。

医学を学ぶためには、「異常」だけを学ぶのではなく「正常」を学ばなければなりません。
現代の医学教育では、正常を知ることが欠けているのではないでしょうか。

例えば、産科医療の中には、以前行われていた治療である。
逆子を治す「外回転術」のように、問題起きた時に患者から訴訟を起こされ、裁判でその行為が敗訴になるために行われなくなった医療技術もあります。
また、帝王切開後の経膣分娩もする医師も少なくなっています。
これは、産科医療だけではなく医療全般が「訴訟対応」の医療になってきています。
そうしてしまったのは「患者」です。

医師の中には、患者をさっと見ただけで、デスクの上のパソコンを見て診療する医師を目にする。
これは恐ろしいことであす。
医師の中の三分の一は、医師不適格者がいるとも言われています。
医は仁術の原点を医学教育の中で学んでほしい。
五感を研ぎ澄まして、患者を診察する力を持って欲しい。


豊かな感性と豊かな心と愛を親から与えられたものが医師になることが「医療崩壊」を食い止めることではないでしょうか。
医療崩壊を招いた、大きな要因は「患者」にあります。
医療の現場は、患者やから訴訟を受けるおかげで大きく変わりました。
心を失った患者が、ことあるごとに様々なクレームを出します。
医療現場も疲弊します。

またそれに輪を掛けているのが「医療ビジネス」ですね。
高額な治療機器や検査機器を導入させる、医療機関はその高額な医療機器の支払いに追われる。
その代償を患者が支払う。
何でも「検査」不必要な検査が横行します。


もっともっと真摯に、患者に向き合うことが求められています。

若い医師よ、老医師から学んでほしい。
江戸時代の蘭方医がわずかな医療機器で手術や治療を行ったことを思い起こして欲しい。

余談ですが、爺は20年以上健診を受けていません。
受ける気になりません。
自分の命です。
死ぬときは死ぬのです。
どんな病気になろうとも受け入れます。
その上で「病」とともに暮らしていきます。
高度医療というものは受けません。
静かに死を迎えたいと思います。
そのためには、まだまだ修行をしないといけませんね。




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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひげ爺様、こんばんは。今日は手厳しいですね…少し... (tomozo)
2010-09-20 03:33:06
ひげ爺様、こんばんは。今日は手厳しいですね…少しへこみます。

まず、器機が診断という点ですが、数ある医療訴訟で「あの時点でこれこれの検査をしていれば良かったのにしなかったのは医師の怠慢である」という判決がたくさんあります。
無駄な検査は出来るだけしたくないです。それが患者さんの負担が大きいのならなるべく避けたい。
しかし、司法が検査すべしと判断を下した以上、それを遵守しなければいけません。この国は法治国家ですから。
検査を省略することは違法なのです。

老医に学べ、と仰るのが、もし吉村医師を想定しているのならそれは違うと言いたいです。
吉村医師は確かにご自分では帝王切開など侵襲的な治療はなさらないですが、必要な時は周囲の医療機関に依頼されています。丸投げ、と評されても仕方ないやり方で。
そして、あそこは母体搬送はすれど、新生児搬送は絶対にしません。助かる疾患でも「この子は遺伝子が悪いから生きる資格がない」と放置するからです。
周産期を扱う小児科医の立場からすると、殺人者にしか見えません。
それに、吉村医師は若手に教える気はないと思います。学会に出てこられる事もないですし、地方の産科医師の勉強会にも来られな
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連投で済みません。 (tomozo)
2010-09-20 03:55:44
連投で済みません。
医療崩壊については、Yosyan先生のブログがまとまっていると思います。医療を受ける側にも現状を理解する義務があるかと思います。

医学教育で、正常を学ばないと言うのは間違いです。我々は正常を4年かけて、異常を2年かけて学びます。
医師が正常を知らないと感じるのは、異常の恐ろしさを知っているからです。

お産でいうなら、開業助産師は正常を扱い産科医師は異常を扱っているようなイメージがあるのかもしれませんが、それは違います。
開業助産師は圧倒的に取り扱う分娩数が少ないです。年間50例くらいではないでしょうか。しかし、これは中規模の産科が1ヶ月に扱う数です。開業し10年経って500のお産を扱ったところで、これは若手産婦人科医が1年で経験する数です。
たった500の正常なお産をみた程度で、正常を知っていると勘違いする助産師もいますが、正常をなめるなと言いたいです。
1万に1つの異常を助けるために努力する事がいけない事でしょうか。吉村医師風に、悪い遺伝子をこの世にばらまく悪だとお考えなのでしょうか。
親は良くても助けられなかった子どもは別の気持ちかもしれません。それでも生きたかったかもしれません。
もし、お産の話でないのならとんだ勘違いを申し訳ありません。
返信する
tomozoさんいつもありがとうございます。 (ひげ爺)
2010-09-20 22:06:01
tomozoさんいつもありがとうございます。
今回は、医療全般について書きました。

貴重な現場での経験についてコメントしていただき感謝しています。
時々行きすぎています。今回のご意見、ありがとうございます。
返信する
こんばんは。 (きりん)
2010-09-21 00:55:07
こんばんは。
1歳半健診の時に初めて書き込みさせてもらった者です。

私は医者ではなく看護師ですが、検査やら記録やら、日々そういう業務に追われている毎日です。
勿論必要なものもありますが、確実に無駄なものもあります。
けれど、ややこしい決まりがあってやらざるを得ない状況です。

私の勤めている一般病院では、私はそういう業務をこなすのが精一杯で、
患者さんに十分なケアができません。
それをしようとすれば、今でさえ休憩時間を削っていても定時では上がれないのに、
益々サービス残業になってしまいます。

今の状況に疑問を感じていましたが、最近のひげ爺さまの記事を読み、退職の決心ができました。
1歳8カ月の子どもがいて、普段は実家の両親がみてくれていますが、それでも夕方になると私の帰りを待っていて、途中までお迎えに来るのを楽しみにしています。
今の職場の状況だと真っ暗になってからの帰宅もあり、お迎えに来てもらえない日もあり、また帰宅後気持ちにゆとりを持って子どもに関われていない状況です。
大人の都合に子どもを合わせるのではなく、もっと子どものことを考えて次の職場を探します。
そして、業務に追われ患者さんがみえていない今の職場よりは、
もう少しやりたいケアができる職場を、と思っています。
考えが甘いのかもしれませんが、でももっと無理なく育児を両立できる職場がきっとあると諦めずにいたいです。

ちなみにうちはまだ卒乳はしていません。
夫の理解もあり、夫は、3歳頃まではあまり卒乳は考えなくていいと思っているそうです。
夫曰く「子どもにとってはママとの大事なスキンシップ^^」だそうです。
返信する
きりんさんコメントありがとうございます。 (ひげ爺)
2010-09-21 08:27:18
きりんさんコメントありがとうございます。
医療の現場は、訴訟社会のおかげで大きく変わりましたね。
またそれに輪を掛けているのが「医療ビジネス」ですね。

お子さんのために、あなた自身のために素晴らしい決断をされましたね。
これまでのキャリアを活かして、人々の「心からの健康」のために働いてください。

その前に、お子さんとの時間を大切にしてください。
あなたにしか、お子さんに伝えられないものがあります。
保育士では、子育てをする力を子ども達に伝えられません。
あなたが、お子さんに伝えるのです。
いい意味での世代間連鎖です。

素晴らしい夫ですね。
卒乳まで見守ってあげましょう。
応援しています。
あなたの子育てを。
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