相模原市新戸の霊峰「雨降山」を望む緑豊かな地に建長寺の末寺、曹洞宗寺院「本鏡山常福寺」はある。創建は約700年前。本尊は釈迦如来。当寺は冬は「梅」、春は桜、秋は紅葉と四季毎に境内は美しく彩られる。境内に入る石段の前には樹齢400年を越える古木「しばの木」が聳える。当寺は禅寺として江戸時代には「寺子屋」を開き、当地の学問の中核をなしていた。山門を抜けると正面に入り母屋造りの「本堂」、右に庫裏がある。「山門」前に以前庭と境内が仕切られていた塀が取り除かれれて美しい「竹林」が見えるようになった。「しばの木」がある裏門の石垣に20~30本の「萩」が植栽されており今一株のひと枝に紫紅色と白の花を咲かせ始めた。満開となればそれは美しく相模太夫的には「萩寺」と呼んで上げたいくらいである。(1908)