町田市野津田に戦国時代に水田用水池として開拓された「薬師池」を取り囲む緑地公園「薬師池公園」はある。当園は梅、椿、桜、アジサイ、ショウブ、ハスなど四季の花で彩られ、春の新緑と秋の紅葉と多くの人が来園する町田の代表的な公園である。当園にはハス田に向かう手前のフォトサロンと自由民権の像まわりの「椿園」と椿園の奥と薬師堂参道斜面にクヌギ林の樹下に椿を植えた「椿山」がある。椿園には410種、約1100本の椿が植栽されている。秋から初冬は「山茶花」と「カンツバキ」、「早咲き椿」のみであるが、春のほうが花数も多く咲き見頃は3月から5月。大紅、エゾニシキ、太郎冠者が美しく咲き見頃となる。もう少し待たなければならない。(2012)
杉並区南荻窪に東本願寺末寺で真宗大谷派寺院「真成山願泉寺」はある。当初は僧願正が寛永18年(1641)谷中山善照院願泉寺と称して葛飾郡神明内村(現幸手市)に創建時「谷中山善照院」と称した。足立道貫氏が浅草・中野等で布教を行い昭和8年(1933)当地に移転、昭和12年(1937)に移転を完了。本尊は江戸時代初期作の阿弥陀如来立像(木造寄木造)。当本尊は仏法僧の内の僧を示す親鸞聖人絵像と共に埼玉県神明内村の旧所から移送されたものである。また明治時代の作と思われる聖徳太子立像も安置されている。関東大震災後の郊外住宅の新興地として発展の一途を辿ってきた中央線沿いの一画に「寺号標」(寺門)が構えられ、50周年を記念して昭和58年(1983)に建立された二階建ての鉄筋コンクリート造りの「伽藍(本堂)」がある。(2012)