座間市入谷に座間の地名にもなっている臨済宗建長寺派寺院「座間山心岩寺」はある。座間湧水の一つで「心岩寺湧水」があり本堂横から湧き出ている。山門を抜けると正面に「本堂」、本堂左側に池中央に不動明王を安置する「不動池」がある。その池の周りに「スイセン」が100輪近くの白い可愛らしい花を披露中である。スイセンはイベリア半島を中心とした地中海沿岸地域を原産とするヒガンバナ科 / スイセン属の花(多年草)である。別名に「雪中花」、「雅客」。方言ではチチロ、キンデバナ、キンデ、シイセン、ハルダマの呼びかたをされる。和名の「スイセン」という名は中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。中国で名付けられた漢名の「水仙」は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたとされる。花は花弁と萼片の6枚と、その基部につくラッパ状の副冠からなる。副冠は形がさまざまに変化するものも多く、また花色も多彩で白や黄色、オレンジ色、ピンク、複色と多い。(2012)
相模原市南区上鶴間本町に曹洞宗総持寺を本山とするその孫寺「中和山泉龍寺」は鎮座している。創建は享禄年間(室町末期1528-1532)。元は浄土宗「西光庵」であったが日洲と雪天透瑞が曹洞宗に改宗した。本尊は釈迦牟尼仏。国道16号線、上鶴間本町のバス停「上鶴間本町高校入口」より北東へ400m進むと板塀に囲まれた寺域の一画に寺号標、「山門」構えられている。左右に阿吽の形相をした仁王像を配した「仁王門」を抜けると正面に入り母屋づくりの「本堂」、右手に鐘楼、左手に市内唯一の高さ15m「三重宝塔」が聳えている。塔内には十一面観世音菩薩と十二支守本尊仏が安置されている。三重宝塔の横には「観音堂」、右手に「鐘楼」、右奥の「白山稲荷辨天堂」が祀られている。その前に小さな庭と池がある。「延命地蔵」、「六地蔵」、「相模七福神」の像を祀る当寺は「武相卯歳観音霊場四十八ヶ所」の17番札所である。(2012)