鎌倉市極楽寺に江ノ電の駅名となった鎌倉唯一の真言律宗寺院「霊鷲山極楽寺」は鎮座している。創建は約760年前の正元元年(1259)。鎌倉時代に忍性が開基、執権北条重時が開山。本尊は釈迦如来。中世には子院49ヶ院を有する鎌倉有数の大寺院であった。当寺も本数はさほどないがアジサイが見頃を迎えている。「本堂」前の植え込みの一画に紫色で小ぶりの花びらが可愛らしい「萩=ハギ」が開花し始めていた。萩にはヤマハギ、ミヤギノハギ、ニシキハギ、メドハギとあるが当寺の萩は多分ミヤギノハギだと思われる。ハギはマメ科の植物で「蝶形花」という左右相称のなんとも可愛らしい花びらの形をしている。鑑賞を楽しむ秋の七草の一つで万葉集から選ばれた秋を代表する植物のひとつとなっている。「萩」の開花はだいたい7月に入ってからであるが今年は梅、桜、アジサイとすべての花の開花が早いようで萩も10日ほど早いようである。(2106)



