座間市相模が丘の住宅街を南北に貫く全長1.6kmの緑道「仲良し小道」がある。ここの小道には64品種、220本の多種多様な桜の木が植栽されており「さくら百華の道」と呼ばれている。2月~5月にかけて開花する64品種の桜が織りなす景色を楽しむことができる。桜の他にも様々な花木が植えられ一年を通じて楽しめるユニバーサル・デザイン設計の遊歩道は今、梅雨期の代表花「アジサイ」が大輪の花を開花させている。ここ仲良し小道は酸性土壌なのか全体的に青色のアジサイが多いのが特色である。アジサイの別名は「七変化」の花といわれ、花言葉は「移り気」であるが、梅雨期の主役のアジサイが見頃を迎えここ仲良し小道は「アジサイ一色」に染まろうとしている。(2106)
相模原市南区上鶴間に日蓮宗身延山久遠寺末寺の「方運山青柳寺」は鎮座している。明応8年(1499)には身延山第十一世日朝聖人により結ばれた「青龍寺」という小庵があり、再興の際に「青柳寺」と改称された。創建は天正年間(1573~1592年)、本尊は釈迦如来(現在は大曼荼羅)である。「山門」を潜ると砂利が敷き詰められた境内正面に重厚な入り母屋造り瓦葺の「本堂」、左に「庫裏」と右に「鐘楼」、そして数多くの石碑がある。その中で目をもっとも惹くのが「武相困民党発祥之地」の稗である。これは一機のようなもので明治17年(1884)に自由民権運動の舞台となった証でこれを記念するが石碑である。また江戸時代、当寺は教育の場として寺小屋を開いていた。また住職を中心に俳句が盛んに行われ、その句碑があちこちに建ち並んでいる。平成10年に相模原古民家園に移設された「青柳寺庫裏」は県重要文化財として保存されている。境内に一本ある「シダレザクラ」は有名でこれを目当てに来る人も多い。(2105)