川崎市麻生区に旧麻生村の古刹で「柿生のあじさい寺」と呼ばれている浄土宗寺院「麻生山浄慶寺」(寿光院)は鎮座している。小石川の尼寺「傳通院」と深縁があり元和7年(1621)に創建。本尊は阿弥陀如来。緑の丘に囲まれた境内には昭和42年(1967)頃から植え始められた千本を超える紫陽花が咲き多くの人で賑わう。その本堂の右手山腹に「秋葉神社」は鎮座している。創建は不詳ながら由緒によれば宝暦12年(1762)頃とされる。祭神は三尺秋葉大権現。秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神で火伏、防火、家内安全の利益あるとされている。淨慶寺の山門(寺号標)より入山した右手に「鳥居」が構えられている。急こう配の石段を上と正面に「社殿」がある。境内からは山腹下手に咲き乱れるアジサイが美しい。(2106)





