ビール業界4社の熾烈な戦いを描いたノンフィクション。
シェアの上下をめぐる敵失の話、キリンのラガーの「生」化(その背景の営業部門以外の社長が3代続いたトップ人事)、サントリーのスーパーチューハイ(中高年向けブランド)のCMへのスマップの起用、アサヒの本生(発泡酒)の値下げによるブランド価値喪失、サッポロの社長交代による意趣返しによる黒ラベルの販売終了(147頁。真偽の程は定かでないとコメントされていますが)とか、エピソードとしてはおもしろい話が多数書かれています。他にも商品開発をめぐるドラマや提案型営業、増税との戦いとかもおもしろく読めます。
ただ、エピソードが細切れで、まるで新聞の小コラムの連載かドラマの脚本のように場面がころころ変わって、ストーリーとしてはものすごく読みにくいです。書き下ろしと書かれていますが、読んでいると、書き下ろしで何でこんなに細切れなんだろうと不思議に思います。著者の主観としては、最初の細切れと最後の細切れがそれぞれの人物のドラマとしてつながるように仕立ててあるのでしょうが、読む側にはかなり離れた細切れを頭の中でつなげるのは苦痛です。テーマごとなり、人物ごとなり、時系列なりで、もう少し読みやすい編集をして欲しいと思います。

永井隆 日経ビジネス人文庫 2006年7月1日発行
シェアの上下をめぐる敵失の話、キリンのラガーの「生」化(その背景の営業部門以外の社長が3代続いたトップ人事)、サントリーのスーパーチューハイ(中高年向けブランド)のCMへのスマップの起用、アサヒの本生(発泡酒)の値下げによるブランド価値喪失、サッポロの社長交代による意趣返しによる黒ラベルの販売終了(147頁。真偽の程は定かでないとコメントされていますが)とか、エピソードとしてはおもしろい話が多数書かれています。他にも商品開発をめぐるドラマや提案型営業、増税との戦いとかもおもしろく読めます。
ただ、エピソードが細切れで、まるで新聞の小コラムの連載かドラマの脚本のように場面がころころ変わって、ストーリーとしてはものすごく読みにくいです。書き下ろしと書かれていますが、読んでいると、書き下ろしで何でこんなに細切れなんだろうと不思議に思います。著者の主観としては、最初の細切れと最後の細切れがそれぞれの人物のドラマとしてつながるように仕立ててあるのでしょうが、読む側にはかなり離れた細切れを頭の中でつなげるのは苦痛です。テーマごとなり、人物ごとなり、時系列なりで、もう少し読みやすい編集をして欲しいと思います。

永井隆 日経ビジネス人文庫 2006年7月1日発行