免疫についての解説本。
理科好きの中高生向けに発刊された「東京理科大学・坊ちゃん選書」の第1号ですが、中高生に読ませるのはかなり無理があるように思えます。第1章あたりでは、その辺を結構意識していますが、導入部が終わったら、化学物質や専門用語が並びます。
免疫関連の分野を幅広く取りあげていて教養的にはいいですし、まだわからないことが多いんだなあということがわかるのもいいかなと思います。
最近のアレルギーの増加について、細菌感染の危険性が減ったことがアレルギーの原因となる抗体IgEの増加につながっているのでは・・・(まだはっきりはわかっていないと書いてありますが:104頁)という指摘や、腸管粘膜への細菌の頻繁な侵入が適度な刺激になって防御系のトレーニングになっている(157~158頁)とかいう話は興味深く読みました。細菌はなくせばいいってもんじゃないんですね。
穂積信道 オーム社(東京理科大学・坊ちゃん選書) 2006年6月15日発行
理科好きの中高生向けに発刊された「東京理科大学・坊ちゃん選書」の第1号ですが、中高生に読ませるのはかなり無理があるように思えます。第1章あたりでは、その辺を結構意識していますが、導入部が終わったら、化学物質や専門用語が並びます。
免疫関連の分野を幅広く取りあげていて教養的にはいいですし、まだわからないことが多いんだなあということがわかるのもいいかなと思います。
最近のアレルギーの増加について、細菌感染の危険性が減ったことがアレルギーの原因となる抗体IgEの増加につながっているのでは・・・(まだはっきりはわかっていないと書いてありますが:104頁)という指摘や、腸管粘膜への細菌の頻繁な侵入が適度な刺激になって防御系のトレーニングになっている(157~158頁)とかいう話は興味深く読みました。細菌はなくせばいいってもんじゃないんですね。
穂積信道 オーム社(東京理科大学・坊ちゃん選書) 2006年6月15日発行