妻とともに服飾デザイナー(パタンナー)をしている僕(平原君)が、専門学校時代に3人で楽園を作ろうと話し合っていた仲間の和泉みゆきと再会し、死んでしまったスウちゃんを含め、3人の過去と妻との現在が交差する小説。
最初、目次が「夏」「夜」と記載されて初出も別なので短編2つと思って読んでいました。それで、3人の話も妻との関係も中途半端なところで、僕が草むしりするところで「夏」が終わったときには、「え~っ、そりゃないでしょう」って思いました。すぐ始まった「夜」がそのまま話が続いていたのでホッとしましたが、でも、最後まで読み終わっても、結局、3人の話と妻との関係はなんかうやむやのままでオカルトっぽく、あるいは観念的に、ぶん投げてしまったような形で終わり、やっぱり「え~っ、そりゃないでしょう」って読後感でした。
前半の専門学校時代の回想は、青春・恋愛小説っぽくてよかったし、後半からオカルトっぽくなってきても、途中までは不思議な三角・四角関係のお話として楽しめましたけど。最後、話の途中でぶった切られて、あ~あって感じ。ちゃんと結末つけてほしいですよね。
あと、平原君の言葉づかいが、妻にも昔の仲間にも、ずっと「ですます」でしゃべったり、和泉みゆきには本人に対して「和泉みゆき」って呼んだり、なんか変。もちろん、作者は意図的にやっているんでしょうけど、読んでて最後まで違和感持ち続けました。

鈴木清剛 角川書店 2006年7月31日発行
最初、目次が「夏」「夜」と記載されて初出も別なので短編2つと思って読んでいました。それで、3人の話も妻との関係も中途半端なところで、僕が草むしりするところで「夏」が終わったときには、「え~っ、そりゃないでしょう」って思いました。すぐ始まった「夜」がそのまま話が続いていたのでホッとしましたが、でも、最後まで読み終わっても、結局、3人の話と妻との関係はなんかうやむやのままでオカルトっぽく、あるいは観念的に、ぶん投げてしまったような形で終わり、やっぱり「え~っ、そりゃないでしょう」って読後感でした。
前半の専門学校時代の回想は、青春・恋愛小説っぽくてよかったし、後半からオカルトっぽくなってきても、途中までは不思議な三角・四角関係のお話として楽しめましたけど。最後、話の途中でぶった切られて、あ~あって感じ。ちゃんと結末つけてほしいですよね。
あと、平原君の言葉づかいが、妻にも昔の仲間にも、ずっと「ですます」でしゃべったり、和泉みゆきには本人に対して「和泉みゆき」って呼んだり、なんか変。もちろん、作者は意図的にやっているんでしょうけど、読んでて最後まで違和感持ち続けました。

鈴木清剛 角川書店 2006年7月31日発行