病原体となるウィルス・細菌・真菌・原虫を解説した本。
1つについて原則1頁、写真付き、概説・臨床像・治療・予防が書かれていて、ざっと見るには手頃。
髄膜炎菌は一旦定着すると人の免疫系に対して何らかの有益な点があるのではないかと考えられる(120頁)とか、チフス菌はこれまで治療に使われてきたほとんどの抗菌薬に対して耐性となってきており地域によってはもはや使うべき抗菌薬が全くないという時代に迫りつつある(129頁)とか、興味深く読みました。
でも、写真に全く説明がないのが残念。倍率とか色とか(染色して撮影しているはずだから本来の病原体の色とは違うはず)に何の言及もないのは不親切だし、せっかく写真を載せるなら見えている構造について説明がほしい。
そして、一番最初に登場するプリオンをウィルスに分類していて、それに説明がないのも違和感を持ちました。

原題:MICROTERRORS
トニー・ハート 訳:中込治
西村書店 2006年7月13日発行 (原書は2004年)
1つについて原則1頁、写真付き、概説・臨床像・治療・予防が書かれていて、ざっと見るには手頃。
髄膜炎菌は一旦定着すると人の免疫系に対して何らかの有益な点があるのではないかと考えられる(120頁)とか、チフス菌はこれまで治療に使われてきたほとんどの抗菌薬に対して耐性となってきており地域によってはもはや使うべき抗菌薬が全くないという時代に迫りつつある(129頁)とか、興味深く読みました。
でも、写真に全く説明がないのが残念。倍率とか色とか(染色して撮影しているはずだから本来の病原体の色とは違うはず)に何の言及もないのは不親切だし、せっかく写真を載せるなら見えている構造について説明がほしい。
そして、一番最初に登場するプリオンをウィルスに分類していて、それに説明がないのも違和感を持ちました。

原題:MICROTERRORS
トニー・ハート 訳:中込治
西村書店 2006年7月13日発行 (原書は2004年)