気体を素材にして、大気中に含まれる気体(元素)、地球史の中での気体、宇宙史の中での気体、周期表の族毎の特性や気象、気体の物理等を紹介した本。
地殻を構成する元素の重量比約50%が酸素だ(8ページ)とか、金は王水(硝酸と塩酸の混合物)だけじゃなくてヨードチンキにも溶ける(89ページ:どこが気体の話か…)とか、トリビア的な情報がいろいろあるのが興味深い。
気体の状態方程式(PV=nRT)は間違っている(気体分子に体積があること、気体分子間及び気体分子と容器壁の間に引力・斥力があることを前提にしていないため)なんて言われて実気体の計測値のグラフ(141ページ)を見せられると、ドッキリします。高校で気体の状態方程式を習ったときに「理想気体」と言われていたけど、え~っ、こんなにずれるのと思うのですが、他方で、かなり高い圧力をかけたときの話でもあり、大気圧ではたぶんほとんどずれないとホッとしたりします。著者自身、「はじめに」で、「22Lのメタンガスは16gですが、二酸化炭素は3倍近い44gもあります」って状態方程式の説明に沿った話してますし(それならやはり22.4Lって言って欲しいですが)。
齋藤勝裕 技術評論社 2020年10月3日発行
地殻を構成する元素の重量比約50%が酸素だ(8ページ)とか、金は王水(硝酸と塩酸の混合物)だけじゃなくてヨードチンキにも溶ける(89ページ:どこが気体の話か…)とか、トリビア的な情報がいろいろあるのが興味深い。
気体の状態方程式(PV=nRT)は間違っている(気体分子に体積があること、気体分子間及び気体分子と容器壁の間に引力・斥力があることを前提にしていないため)なんて言われて実気体の計測値のグラフ(141ページ)を見せられると、ドッキリします。高校で気体の状態方程式を習ったときに「理想気体」と言われていたけど、え~っ、こんなにずれるのと思うのですが、他方で、かなり高い圧力をかけたときの話でもあり、大気圧ではたぶんほとんどずれないとホッとしたりします。著者自身、「はじめに」で、「22Lのメタンガスは16gですが、二酸化炭素は3倍近い44gもあります」って状態方程式の説明に沿った話してますし(それならやはり22.4Lって言って欲しいですが)。
齋藤勝裕 技術評論社 2020年10月3日発行