鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

<SG用再録4>『水を良質ワインに変える(2章)』

2009年02月08日 | ヨハネ伝解読
遠くハワイよりISさんより第4回SG用のテーマをいただきました。
最初のコメントもいただきましたので以下に掲載いたします。
ISさん、日本は冬です、ハワイは暖かいでしょうね!

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Vol.25
2004年12月11日                    <ヨハネ伝解読>



 2章に入りましょう。 

 イエスは、結局、自分に直接従う弟子として12人を選びます。
これは後に12使徒と呼ばれるようになります。
そのうち、ナサニエルまでの5人が弟子になるいきさつをヨハネは記しています。

 それをまさに、イエスの脇にいたからこそ書けた筆致で描いています。
あとは、どうして書かなかったか。弟子選びの記述としては、もうそれで十分だったからでしょう。

 ヨハネは、続いて、結婚式でイエスが行った奇跡について書き残しています。
これが後世、第2章として整理されることになったところの冒頭に記されています。

                    


 ナサニエルを弟子にしたイエスは、故郷であるガリラヤ地方に戻ってきます。
この地域にカナという町があります。地図で言うとガリラヤ湖の近くで左下方、つまり南西の町です。
イエスが育ったナザレは、さらにその近くの、その左下方にあります。

 そのカナの町で、婚礼があった。そこにイエス、イエスの母マリヤ、それに弟子たちも招待されます。
ヨハネも一緒でした。
それほどにまとめて招待されるとは、一体、招待主はイエスとどういう関係にあったのか。
それは記されておりません。

 けれども、この時代の結婚式は、大きなお祭りです。
村を挙げてみんなで何日もお祭りするのが普通だったようです。

 ともかく、彼らは婚礼の場にいた。そうしたらワインが無くなってしまいました。
予想外に招待客が飲んだからでしょうか。
ともあれ、みんなを招待してのお祭りの場で、ワインが無くなったというのは、大事件です。
 招いている婚家の名誉にもかかわるのです。

だが、そのとき、生母マリアがイエスにそっと告げます。
「ワインが無くなってしまったみたい・・・」

 これに対して、イエスは、「わたしの時はまだ来ていません」と母の言葉をたしなめるようなことを言います。
だが、そう言っておいて、実際には水を良質のブドウ酒に変える、という奇跡を行うのです。

                    


 こういう母子のやりとりを記述しているということは、著者ヨハネはイエスにくっついていたと言うことですね。
彼は結婚披露宴の招待席においてもイエスの脇を固めているのです。

 ヨハネはまた、以前はバプテスマのヨハネの側に付いていました。
著者ヨハネは大物の理解者たるべく生まれたような人物、生来の側近タイプだったかも知れません。
毛沢東の脇を固める生涯をおくった中国の周恩来のように。


                    


コメント (2)
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