この豪華な俳優陣。そしてあの「7人の侍」の再来。となれば、見ないわけにはいかんでしょう。けれど、劇場は上映2週にして早くもTOHOで一番狭いスクリーンに移設され、その結果、観客は身動きのつかないほぼ満席状態で見ることになる。
良くも悪くも今や懐かしき西部劇の香りがむんむんする至極の世界である。ノスタルジーである。ここに入ると世間のこと、家族のこと、すべて忘れ切る昔よくあった百貨店の屋上のビックリハウス状態でもある。
7人の侍それぞれが強く自己主張している。うまい脚本である。敢えて、農民と彼らの関係性を強調していない。そして悪との対決にまっしぐらだ。完全に漫画の世界である。でも西部劇って、そもそもそんな異次元の空間だったよね。そこにいる人だけが共有できる何かを持つ世界、、。
そして皆さんお望みのドンパチが始まるぞ。ここからが見せ場だ。7人が歌舞伎の醍醐味がごとく、一人一人出番を持つ。
紅一点とばかりヘイリー・ベネットの妖艶さが画面を引き締める。7人のあのむささと対照的な一輪の花。今まさに輝くクリス・プラットの男気。イーサン・ホークの余裕。意外や、少々なよやかなイ・ビョンホン 。この二人はああいう設定か。死ぬ時も同じ。
そんな中で怪力と神への信望が並々でないヴィンセント・ドノフリオ の可愛いキャラ個性。見せまする。そして真打デンゼル・ワシントンのラストの手に汗を握る闘い。やはりカッコイイネ。(ここではヘイリー・ベネットがやっぱりかの登場をしてくれるが、、)
そして最後に残るはアフリカ系黒人、メキシコ人、ネイティブアメリカ人の3人であった。この意味を考える僕は、ああ、考え過ぎか。
エンタメの原点ともいえる映画でした。映画館を出てもゴキゲンです。
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