歌野晶午×江戸川乱歩という、ミステリー好きなら読まずにはいられない短編集です。なるほど、乱歩の題材を現代に置き替えるとこういう話になりますね。よく練られています。
特に歌野氏お得意の現代通が文章といい、会話といいこよなく出現するので、小気味いい展開と相まって楽しく読める。
何といっても全編とてもよく書けている。いわゆる一気本である。会話が面白いんだよね。今の若い人たちの生態をよく捉えている。それを知るだけで楽しいです。
最後の「人でなしの恋からはじまる物語」 は、旦那が死ぬまでは面白かったのに、再婚してからがちょっとクエスチョン。特にあのオチは全然つまらないと思います。何故失速したんだろうか、、。
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