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17歳のエンディングノート (2012/英)(オル・パーカー) 75点

2013-05-04 16:26:33 | 映画遍歴

若い女性が死期を知りどう生きるかという作品「死ぬまでにしたい10のこと」、「永遠の僕たち」を足して2で割ったような映画だなあというのがまずぼくの感想です。

この2作は人生の最後に立ち、立たされ、泣き、諦め、葛藤し、笑い、そして人を愛し、静かに死を受け止めていくその過程がたまらなく身につまされ、今でも心に残る希有な作品の一つです。

誰でも人生を17歳で終えるなんて残酷なことは想像できないでしょう。映画はそんな一人の女性をじっくり見つめていく。そう、エンディングノートを作り残されたいろいろなことを実践しようとする。けれど、、。

前掲した2作と違いこの映画は底辺に潜む空気はクールではない。むしろ暖かい。だからか、死が近づいてきても深刻にはならない。アメリカの風がそこに吹いている。そこがまたいいのだ、という人もいるが僕にはちょっとフランクすぎるように思う。

彼女に係わる人たちがすべて生き方を新たにしていくのだ。母親。父親。弟。ガールフレンド。そして恋人。みんな彼女に向き合って成長していく。これが僕にはちょっと気に入らないんですよ。いいハナシなんですけどね。嘘っぽいとは言わないけれど、死んでまでみんなを幸せに導かなくていいと思うんです。

でも、この若さでダコタ・ファニングはもう完成に域に達しています。すごいです。どこまで彼女は伸びていくのか、、。


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