若い女性が死期を知りどう生きるかという作品「死ぬまでにしたい10のこと」、「永遠の僕たち」を足して2で割ったような映画だなあというのがまずぼくの感想です。
この2作は人生の最後に立ち、立たされ、泣き、諦め、葛藤し、笑い、そして人を愛し、静かに死を受け止めていくその過程がたまらなく身につまされ、今でも心に残る希有な作品の一つです。
誰でも人生を17歳で終えるなんて残酷なことは想像できないでしょう。映画はそんな一人の女性をじっくり見つめていく。そう、エンディングノートを作り残されたいろいろなことを実践しようとする。けれど、、。
前掲した2作と違いこの映画は底辺に潜む空気はクールではない。むしろ暖かい。だからか、死が近づいてきても深刻にはならない。アメリカの風がそこに吹いている。そこがまたいいのだ、という人もいるが僕にはちょっとフランクすぎるように思う。
彼女に係わる人たちがすべて生き方を新たにしていくのだ。母親。父親。弟。ガールフレンド。そして恋人。みんな彼女に向き合って成長していく。これが僕にはちょっと気に入らないんですよ。いいハナシなんですけどね。嘘っぽいとは言わないけれど、死んでまでみんなを幸せに導かなくていいと思うんです。
でも、この若さでダコタ・ファニングはもう完成に域に達しています。すごいです。どこまで彼女は伸びていくのか、、。
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